- Veroプログラムについて
- 健全なアカウント維持する方法
本記事では、これらを学ぶ事が出来ます。
【eBay出品ポリシー】VeRO – Verified Rights Owner
VeROはVerified Rights Ownerの略称です。
これを知的財産保護プログラム、もしくはVeROプログラムと呼んでいます。
Verified、立証された、正しいと認められた、Rights Owner、権利所有者という意味です。
知的財産権所有者は、このVeROプログラムに基づき、知的財産権を侵害する内容が含まれる出品商品の削除をeBayに申請することができます。
知的財産権には、商標、著作権、その他の公的権利が含まれます。
このVEROプログラムによって、eBayがRights Ownerを保護するとともに、偽造品をメンバーが売買しないよう保護すること、また同じく、アメリカ合衆国連邦及び各州法で禁止されている商品をeBayメンバーが売買しないよう保護することも目的としています。
一度、簡単にVeROプログラムの出品削除までのプロセスについてご説明していきます。
自社の画像が無断で利用されているので、著作権を保護したいというセラーや企業がいたとします。
Rights Ownerとしてプログラムに申請し、まず登録をしていただきます。そしてeBayの審査が通り、その後、出品を取り出すことができるようになります。
そしてeBayの審査が通り、登録が完了したRights Ownerは、違反している出品を選択してeBayへ申請し、削除依頼を出すことができます。そしてその後、eBayによる削除が行われるといった流れになります。
ebayでよくあるVeROポリシー違反3つ
こちら、よくあるVeRO違反です。
並行輸入、画像盗用、レプリカ(模造品)こちら3つが日本セラのポリシー違反数最も多いものとなります。
並行輸入品の販売
並行輸入はカメラ、腕時計のブランドの指摘が比較的多く、ヨーロッパの地域での指摘が多く見受けられます。
ブランドやメーカーが正式に許可していない製品を海外から輸入して販売する行為。 特に日本では、メーカーが流通ルートを脅かしている場合が多く、これに禁止されるとVeRO禁止と見なされます。
画像盗用
画像盗用についてですが、ご出品の写真は基本的にご自身で撮影したものを利用することをお願いしております。
メーカーのホームページなどからの画像の無断利用もこちらに当てはまりますのでご注意ください。
レプリカ(模造品)の販売
レプリカについてはとても難しいのですが、セラーが正規品を取り扱っているというご認識であっても、VEROで指摘、もしくは削除された場合は、権利がRights Ownerにありますため、すぐ再出品せずに、なぜダメだったかRights Ownerへ確認をお願いいたします。
正規品ではない模造品やコピー商品を販売する行為。これには、外観が似ている商品や、正規ブランドを模したものも含まれます。
再出品の交渉なども、eBayは介入せず、直接やり取りをしていただいております。
ebay日本セラーのVeRO違反
さらに細かく見ていきますと、このようなグラフになります。
左側にVeroの種類の比率を表すグラフ、右側で違反の多いメーカーをランキングで表示しております。
日本におけるVeroの種類の比率が高いのは、カウンターフェイトアイテム20%、オーソライズルアイテム19%、パラレルインポートが16%、サーチマニプレーションが13%となります。
一番違反数が多いカウンターフェイトとみなされるものは、ファッションのカテゴリーが比較的多く、特にルイビトンの商品が違反としてみなされるケースが多いと思います。
偽物とみなされる要因としては、画像が鮮明ではない、ブランド名のタグが確認できない、偽物と疑われてしまうことがあると思います。予防策としては、より鮮明で商品の状態が分かる画像をより多く掲載するということです。
アンオーソライズルアイテム、こちら、許可されていない商品としては、主に画像盗用が当てはまります。
商品の画像に他のセラーの画像を転用したり、メーカーの許可なく写真を使用することが該当します。
アンオーソライズルアイテム違反の上位2を占めるソニーとLVMHグループですね。
こちらはルイビトンの会社になります。
それ以外にも、こちらに記載のあるメーカーで現在出品している商品があるという場合は、一度ご確認をお願いいたします。
パラレルインポート、並行輸入についての違反が多いメーカー別ランキング10位も掲載しております。
EUの法律によると、権利者が並行輸入を阻止することを認めています。
こちらに記載がある商品の掲載をしている場合は、対象国を除外国設定しているかどうか、一度ご確認をお願いいたします。
もしも商品が違反に該当するか不明な場合は、メーカーに直接お問い合わせ、ご確認の上、出品をしていただければと思います。
VeRO違反通知の一例になります。
内容はVEROパラレルインポートポリシーの違反、並行輸入についてです。
SEIKOの腕時計の出品をヨーロッパ圏にしていたところ、VERO違反として出品を削除されてしまいました。
ヨーロッパ地域は現地の法人があるブランドでも、並行輸入非常に厳しく取り締まっていますので、注意が必要です。
よく見受けられるのはSEIKOの時計などです。パラレルインポートに関しての違反も、Rights Ownerへ違反地域など直接確認をしていただき、出品ポリシー設定に反映させていただければと思います。
すべてのVeRO違反に関しては、Rights Ownerに権利があるため、削除の理由の詳細や再出品の可否、出品可能地域の確認などは、皆さま、セラーからRights Ownerへ直接ご連絡していただく必要があります。
連絡先はeBayからの通知内容に記載されておりますので、そちらからご確認をお願いいたします。
また、セラーハブのヘルプアンドコンタクトよりVeROと検索をしていただきますと、eBay.comにページ用意されております。
クリックしていただくと、事前に出品する前に不安なことがあれば、念のためブランド名・企業名をこちらで検索することができます。
ただ、非公開の企業もありますので参考までにはなりますが、ブランド名などアルファベット順で探すことができますので、ご利用ください。
【eBay出品ポリシー】よくある通知内容と対応方法
こちらはよくある通知の内容と対応方法の一覧です。
まずは、来た通知の内容が出品の強制削除済みの通知なのか、もしくは修正依頼なのかをチェックしていただきます。
そして、VeRO違反の出品強制削除済みの場合は再出品せずに、他のブランド商品があれば関連商品があれば出品を見直ししてください。
不明点があれば、VeRO違反の場合は、すべてRights Ownerにご連絡ください。
そして、VERO違反の修正依頼の場合は内容に沿って修正を必ず行ってください。
こちらもVeRO違反なので、不明点はRights Ownerへご確認をお願いいたします。
下の2つですが、並行輸入の場合も強制削除済みの通知の場合は、該当の商品は再出品せずに他の関連ブランド商品があれば出品を見直します。
修正依頼の場合は、こちらも内容に沿って修正を必ず行ってください。
対応方法のまとめです。
削除通知を受け取った場合は、該当の商品を確認し、関連商品、同じブランド商材もチェックしましょう。
修正依頼の場合、まず商品がまだアクティブの場合は、メールの内容に沿って該当出品を修正する。
もしくは、出品商品を修正変更の上、出品をEndするの2択になります。
商品がアンソールドフォルダに入っている場合は、皆さんが再出品を希望する場合、ポリシーに沿うように出品を編集、変更し、リリストより再出品してください。
販売を継続しない場合は、出品を編集、変更後に出品Endしてください。
ここは特に注意が必要ですが、修正せずに削除してしまうと、その時のデータが残り、後日指摘対象となってしまいます。
正しい手順でご対応いただけなかった場合は、ポリシー違反の再指摘が行われる可能性があり、違反が繰り返されてしまうと、アカウントに対して販売制限などの措置が取られる場合もあります。
通知メールを受け取られた際には、必ずセラー様ご自身にて対応いただけますようお願いします。
また、eBay Japanで皆様のご出品の削除依頼などは対応しておりませんので、ご自身で管理していただくよう徹底していただければ幸いです。
より細かな内容は、eBay Japanのseo.jpのページ、もしくはセラーポータルより、eBayポリシーの販売制限がかかった要因の解説と対処方法に関しての記事をご覧ください。
【eBayとは?】出品ポリシー~VeROプログラム~ まとめ
- eBayのVeROプログラムは、Rights Ownerの知的財産権を保護するためにある。
- VeROポリシーに関する問い合わせは、すべてRights Ownerへ直接連絡をする。
- ポリシー違反の通知が来た場合は、内容をよく把握し、必ず修正してから削除・再出品を行いましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
【輸出参考文献・引用元】
ebay.com
ebay japan
JETRO(ジェトロ日本貿易振興機構)
危険物国際輸送における留意点:日本
税関(財務省貿易統計)