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【eBay セラーミートアップ 2026年6月 現地レポート】eBayシッピング戦略セミナー 前編

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2026年6月17日、イーベイ・ジャパンとオレンジコネックスジャパンが共催するセミナー「セラーミートアップ2026:eBay Shipping Strategy」が開催されました。

2026年のシッピング戦略や最新の配送サービス情報、EU関税の変更対応まで、セラーのビジネスに直結する情報が共有されています。

この記事では、eBayが語る配送戦略の全体像から、オレンジコネクスジャパンの実績・コスト優位性・新施策、当日の質疑応答の内容までをレポートします。

配送コストの削減や関税対応など、すぐに実践できる情報が揃っているので、最後までご確認ください。

2026年5月に開催された【eBay セラーミートアップ 2026年5月 現地レポート】については、以下の記事で詳しく解説しています。


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目次

eBayが語る2026年のシッピング戦略

eBayが語る2026年のシッピング戦略 見出し画像

eBayは2026年に向け、配送をビジネス成長の柱として位置づけた戦略を打ち出しています。

単なるマーケットプレイスを超え、セラーとバイヤーの双方を支える「マネージドマーケットプレイス」として進化を続けています。

ここからは、eBayが日本のセラーに向けて語った最新の取り組みについてまとめました。

配送の信頼性を高め、セラーの販売成長を後押しする施策が着々と進んでいます。

マネージドマーケットプレイスへの進化

マネージドマーケットプレイスへの進化 見出し画像

マネージドマーケットプレイスとは、出品・決済・配送・広告など、取引に関わるプロセスをプラットフォーム側が管理・サポートする仕組みです。

eBayはかつて、売り手と買い手をつなぐ場を提供するだけのマーケットプレイスでした。

近年は、セラーが取引の各ステップで安心してビジネスを展開できるよう、以下の領域で機能強化を進めています。

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領域強化内容
決済サードパーティ依存から脱却し、取引の自動化が進んだ
※サードパーティとは、eBay以外の第三者企業が提供する決済サービス(例:PayPalなど)
信頼・安全保障eBayによる利用者認証で安心な取引環境を整備した
広告セラーの商品情報がバイヤーへリーチしやすい仕組みに刷新した
配送エンドツーエンドで信頼できる配送体験の標準化を推進した
※エンドツーエンドとは、荷物をセラーの手元)から、バイヤーへ届くまでの全工程

各領域の整備が進んだことで、セラーは煩雑な手続きから解放され、販売活動に集中できる環境が整いつつあります。

なぜ配送が戦略の中心なのか

なぜ配送が戦略の中心なのか 見出し画像

配送はクロスボーダー取引(国境をまたいだeコマース)において、セラーとバイヤー双方が課題を感じる領域です。

eBayが2026年の戦略に配送を選んだ背景には、「配送の信頼性がなければ、どれだけ良い商品でも購入につながらない」という問題意識がありました。

eBayが重視する配送品質の3つの柱は、以下のとおりです。

  • スピード:エクスプレスは1〜2営業日、エコノミーでも5〜6日以内の到着を目標にする
  • 正確な追跡情報:遅延が生じた場合も即時にバイヤーへ通知し、状況を可視化する
  • コンプライアンス:アメリカ税関の規制変更にも対応できるシステムを構築している

荷物の遅延や未着はバイヤーの不信感に直結し、セラーのアカウント評価にも影響します。

eBayは配送品質の標準化を進めることで、セラーへの負荷を減らしながらバイヤーの購買体験を底上げしています。

SPeed PAKの日本での実績

SPeed PAKの日本での実績 見出し画像

SPeed PAKは、eBayが展開するクロスボーダー向け配送サービスです。

サービス開始から8年、日本では2023年10月に本格展開が始まり、わずか3年で以下の実績を積み上げました。

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指標数値
日本の登録セラー数2万1,000人
累計発送件数300万件突破
アメリカ向けGMV(総流通額)に占める利用率58%
発送荷物の2日以内到着率75%
発送荷物の3日以内到着率95%以上

他キャリアと比較しても、商品未着率・顧客満足度・予定通りの配達率でeBayのSPeed PAKが上回っています

日本のセラーの半数以上がSPeed PAKを選んでいる理由には、数字で裏付けられた配送品質への信頼がありました。

SPeed PAKの利用を検討されている方は、以下のサイトよりサービスの詳細をご確認ください。

注目トピック|DDPとEU関税の変更

注目トピック|DDPとEU関税の変更 見出し画像

2026年7月、EU向け輸出に関わるルールが変わるので、SPeed PAKを利用するセラーは価格設定の見直しが必要です。

DDP(関税込み)の推奨理由と、新たな関税ルールの2点を整理します。

早めに内容を把握し、販売価格へ反映させてください。

DDP(関税込み)を推奨する理由

DDP(関税込み)を推奨する理由 見出し画像

DDPとは、関税や輸入費用をすべてセラー側が負担した上で配送するインコタームズ(国際貿易の取引条件)です。

eBayがDDPを推奨する理由は、バイヤーの購入体験を守ることにあります

DDPとDDU(関税をバイヤーが後払いする方式)の主な違いは、以下のとおりです。

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比較項目DDPDDU
関税の負担者セラー(価格に込み)バイヤー(到着後に請求)
バイヤーへの追加請求発生しない発生する
購入転換率への影響高まりやすい離脱につながる恐れあり
eBayリスティング表示「追加料金なし」と表示される「追加請求の可能性あり」と表示される

DDPを選択すると、eBayのリスティング上に「追加料金なし」のメッセージが表示され、バイヤーが安心して購入を決断しやすくなります。

チェックアウト後に予期せぬ請求が届くDDUと比べ、購入完了率の面でも優位に働きます

DDPとDDUの違いやメリットについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください:

2026年7月からEU向けに3ユーロの関税が適用

2026年7月からEU向けに3ユーロの関税が適用 見出し画像

2026年7月1日から、EU向けに3ユーロの関税が適用されます。

対象は150ユーロ以下の輸入荷物で、これまで関税が免除されていた少額商品にも課税される仕組みに変わります。

SPeed PAKを利用するセラーへの影響は、以下のとおりです。

  • DDP形式が必須となり、3ユーロの関税はセラー側が負担する
  • EU向けリスティング価格に3ユーロを上乗せした金額を設定する必要がある
  • 150ユーロ超の商品は従来のルールが引き続き適用される

一方、SPeed PAK以外のキャリアを利用する場合(日本郵便・FedEx・DHLの直接契約など)は、各キャリアの対応を個別に確認する必要があります。

SPeed PAKのDDP対応はオレンジコネックスが管理するため、セラーが個別にキャリアへ交渉する必要はありません。

オレンジコネックスジャパンの取り組み

オレンジコネックスジャパンの取り組み 見出し画像

eBayジャパンの公式配送パートナーであるオレンジコネックスジャパンは、2023年7月の設立からわずか2年半で急成長を遂げました。

コスト面の優位性や手厚いサポート体制、2026年の新たな施策まで押さえておきたいポイントを整理します。

数字で裏付けられた実績と、現場のセラー目線で積み上げてきた改善が現在のサービス品質を支えています。

2年半で2万セラー突破

2年半で2万セラーを突破したオレンジコネクスジャパン

2023年7月の設立当初、日本拠点のスタッフが1名からスタートしました。

そこから着実にチームを拡大させ、直近の実績は以下のとおりです。

  • 登録セラー数1万7,668人・累計発送件数約246万件(2025年12月末時点)
  • 登録セラー数2万人突破・累計発送件数約300万件超(2026年4月時点)

価格面の競争力だけでなく、セラーからのフィードバックを受けてサービスを地道に改善し続けた結果です。

コスト面の優位性

コスト面の優位性 見出し画像

コスト面の優位性は、オレンジコネックスジャパンがセラーから支持を集める理由の1つです。

市場価格と比べて送料を最大20〜30%削減できるほか、以下のディスカウント施策も用意されています。

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施策名内容
ボリュームディスカウント月100件以上で3%、500件以上で5%を四半期ごとに自動適用
燃料サーチャージ割引DHL利用時に燃料サーチャージが25%オフで適用される
銀行振込2.1%還元配送料・サーチャージ・関税類の合計に対して2.1%を還元
(2026年12月31日まで)

ボリュームディスカウントと銀行振込還元を組み合わせると、実質最大7%以上のコスト削減が見込めます

追跡機能が全サービスで無料付帯されている点も、他キャリアとの直接契約にはないメリットです。

2026年の新たな取り組み

2026年度には、セラーの利便性をさらに高める2つの施策がスタートしました。

① 日本国内カスタマーサポート体制の強化
日本国内カスタマーサポート体制の強化 画像
  • 2026年4月より日本現地のサポートチームを正式に立ち上げ
  • 国内外の両拠点で問い合わせに対応する体制が整備
  • これまで海外拠点が中心だった対応と比べ、日本語でのきめ細かなサポートが受けられる
② SPeed PAKの利用環境の拡大
SPeed PAKの利用環境の拡大 画像

従来はCPaSSからのみ利用できましたが、2026年からは以下の4つの主要ツールとのAPI連携が完了します。

普段使いのプラットフォームからワンクリックで発送手続きを進められ、API連携の設定は数分で完了します。

まだSPeed PAKを試していないセラーの方も、この機会に検討してみてください。

SPeed PAKに対する質疑応答

SPeed PAKに対する質疑応答 見出し画像

セミナー当日の質疑応答では、参加セラーからの実践的な質問が相次ぎました。

EU向けのVAT(付加価値税)の扱い関税率のズレへの対処法破損時の保護対応まで、ビジネスに直結する3つのテーマを取り上げます。

現場で実際に上がった疑問への回答をまとめているので、日々のストア運営の参考にしてください。

EU向けVATの二重徴収について

EU向けVATの二重徴収が生じない仕組みは、Ioss番号の活用によって成り立っています。

※VATとは、EU加盟国で課される付加価値税

SPeed PAKを利用する場合の処理の流れは、以下のとおりです。

  • バイヤーがeBayのチェックアウト時にVATを支払う
  • eBayがIoss番号を発行し、SPeed PAKのシステムに連携される
  • Ioss番号がFedEx・DHLへ自動送信され、バイヤーへの追加請求が止まる
  • セラーへのVAT請求も発生しない

150ユーロ以下の荷物のVAT処理はeBayが担うため、セラーが個別にキャリアへ対応を求める必要はありません

2026年7月からの関税変更後も、セラーが対応すべき点は関税3ユーロ分の価格設定の見直しのみです。

関税率のズレについて

SPeed PAKの予測関税が一律10%で設定されているのに対し、アメリカ税関が最終的に決定する関税率が予測関税を上回るケースがあります。

セミナーでは「予測10%が実際には46%になった」との声も上がりました。

最終的な関税率は、以下の要素を総合してアメリカ税関が判断します。

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判断要素内容
原産国商品がどの国で製造されたか
用途個人使用か商業目的かで税率が変わる
素材・品目原材料や商品カテゴリーによって税率が異なる

現時点でHSコード・原産国・用途などをシステム上で正確に入力しておくと、税関判断の精度向上につながります。

予測と実際の関税率に大きなズレが生じた場合は、オレンジコネクスのカスタマーサポートへ問い合わせてください。

詳細を確認した上で、オレンジコネクス経由でFedEx・DHLへの再確認を依頼できます。

破損時のセラー保護について

破損時のセラー保護については、現状でセラーが単独でFedExやDHLと交渉するのは手続き上のハードルが高いです。

泣き寝入りになるケースもあるとの声も寄せられました。

現在、オレンジコネックスが対応している内容は、以下のとおりです。

  • 破損申請はオレンジコネクスが窓口となり、キャリアへの申請手続きを代行する
  • トランプ関税に関連する税のリファンド(払い戻し)手続きもキャリアと協議中
  • 破損保証の手続き簡素化についても検討段階にある

破損が発生した際は、まずオレンジコネクスのカスタマーサポートへ連絡してください。

保証範囲や手続きの詳細は改善途上にあり、結果が出次第セラーへ案内される予定です。

まとめ|eBayセラーミートアップで学ぶ、2026年のシッピング戦略

まとめ|eBayセラーミートアップで学ぶ、2026年のシッピング戦略 見出し画像

この記事では、eBayとオレンジコネックスジャパンが共催したセラーミートアップの内容をもとに、2026年のシッピング戦略や最新の配送サービス情報をお届けしました。

この記事のまとめ
  • 決済・広告・配送など取引の全ステップでeBayがセラーをサポートする体制に移行している
  • SPeed PAKの日本実績は、登録セラー2万1,000人・累計発送300万件
  • DDP推奨を推奨する理由は、バイヤーへの追加請求をなくし、購入転換率の向上につながるため
  • 2026年7月1日より150ユーロ以下の荷物に3ユーロの関税が課税される
  • オレンジコネクスジャパンは、2026年に国内サポート強化と4ツールへのAPI連携拡大を推進する

「eBay セラーミートアップ 2026年6月 現地レポート 後編」では、eBayが語る2026年のシッピング戦略やDDP・EU関税の変更、SPeed PAKへの質疑応答についてご紹介しています。


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このブログの監修者

菊池 駿(きくち しゅん)
株式会社Awiiin 代表取締役eBay物販輸出のツールBee運営者

  • 芝浦工業大学 数学科 卒業
  • 2014~2019年:5年間中学校数学教師として勤務
  • 2018年:YouTubeチャンネル「eBayライフを快適に by Bee」開設
    ※チャンネル登録者数”9,570人”(2025年9月時点)
  • 2020年:「株式会社Awiiin」設立
  • 2024年:「埼玉を代表する企業100選」に選出
  • 2025年:サッカーチーム「シュワーボ東京」をスポンサード
  • 2025年:KEIDO 経営を極めるメディアに掲載
  • 2026年:BigLife CEO Collection2026に選出(2025年に続き連続選出)
  • 2026年:eBay Japanに有効ツールとして「Bee」紹介・掲載
  • 2026年:ウォール・ストリートジャーナルに掲載
  • 2026年:ベクトルパークと業務提携
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