今回は、eBay輸出を行う上で、見過ごすと重大な結果を招きかねない「ワシントン条約」について解説します。
アカウントを守るためには、ワシントン条約への理解と出品前の確認が欠かせません。
この記事では、以下のポイントを詳しくお伝えします。
- eBayセラーが気を付けるべき「ワシントン条約」
- ポリシー違反にならないための対策
- 違反している商品があった場合のアカウントへの影響
ポムピコさんの実体験も交えながら、国際取引における注意点をわかりやすく解説していきます。
講師”ポムピコ”さんのプロフィール

eBayセラーが気を付けるべき「ワシントン条約」

出品した商品がワシントン条約に抵触したという話を、SNSで聞いたのですがそのような事は本当にあるのでしょうか?





eBayには「アニマルプロダクトポリシー」があり、ワシントン条約に抵触する商品の出品は禁止されています。
ワシントン条約とは、
■ワシントン条約
- 正式名称
・絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
※英語での略称はCITES - 目的
・野生動植物の国際的な取引が、種の生存を脅かすことがないように規制すること
・絶滅の危機に瀕している野生動植物を保護し、持続可能な利用を促進すること - 採択と発効
・1973年3月3日にアメリカ合衆国のワシントンD.C.で採択された
・1975年7月1日に発効した



eBayからポリシー違反を指摘された際に、メールの文中に「CITES」と記載されていれば、ワシントン条約への抵触を指摘されています。
ワシントン条約の対象となる商品



eBayにおいて、ワシントン条約の対象となる商品を教えてください。





他にも対象となる商品はありますが、象牙・鼈甲・珊瑚が代表的です。
代表的な対象品の概要は、以下のとおりです。





鼈甲を利用したメガネは有名ですよね。





日本でもよく売られている印鑑も象牙をしたものが多いので、ワシントン条約に抵触する可能性があります。





珊瑚の商品については、沖縄の方であれば馴染みがあると思います。
ポムピコさんも象牙を知らずに、誤って仕入れてしまった経験があるそうです。
- 仕入れ時の商品説明に「象牙」とは書かれておらず、「天然素材」と記載されていた
- 仕入れ時には、商品が「象牙である」という認識がなかった



ワシントン条約の対象となる商品名で書かれていなくても、該当している可能性もあるので、表記の書かれ方には注意しましょう。
ポリシー違反にならないための対策



eBayを行っていく上で、ワシントン条約に抵触しないようにするには、どのように気を付ければ良いですか。





ワシントン条約には「附属書」と言われるものがあるので、その中にリストアップされている動植物から作られていないかを確認してください。
附属書は、以下のように3つのレベルに分かれています。
- 附属書1
最も厳しく、商業目的の国際取引は原則禁止されている
※学術目的など例外あり、その場合も輸出国と輸入国双方の許可証が必要 - 附属書2
商業目的の取引は可能だが、輸出国の許可証が必要になる - 附属書3
商業目的の取引は可能で、輸出許可書または原産地証明書が必要になる



もし、商業目的で附属書に記載されている商品を輸出する場合。輸出許可証はどこで発行してもらえますか?



各附属書によって手続きが異なるため、詳細については経済産業省の「はじめて輸出する方はこちら」にて確認してください。
違反している商品があった場合、アカウントへの影響



ワシントン条約に違反していることを知らずに商品を出品してしまった場合、自分のアカウントへの影響はありますか?





eBayから該当する商品を削除するように指示されます。指示に従わず出品しつづけると、ペナルティを受けます。
指示に従わない場合や繰り返し違反した場合のペナルティは、以下のとおりです。
- 販売制限:出品や販売できる商品数やカテゴリーに制限がかかる
- サスペンド:最悪の場合、eBayでの販売活動ができなくなる可能性がある
※一時停止または永久停止
まとめ|ワシントン条約の違反を避けるには事前確認が必須


今回は、eBayで国際取引を行う際に注意すべきワシントン条約についてお伝えしました。
- ワシントン条約(CITES)の概要と対象品(鼈甲・象牙・珊瑚)
- 出品前に経済産業省のホームページで附属書に該当するのかを確認する
- 違反している状態を続けると、最悪の場合、eBayでの販売活動ができなくなる



不安な場合は、出品前に必ず確認することを忘れずに行いましょう。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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