eBayを行っていると、「eBayって成長してるの?」それとも「減退してるの?」、つまり「儲かるプラットフォームなの?」と思う方がたくさんいると思います。
そうした方のために今回の記事では以下を大きなテーマにしていきます。
Statistaを利用し、出力されるデータを使ってeBayやネットコマース市場を解析する。
この記事ではStalistaから出力されるデータを解析する上での具体的な見方や重要なポイントの記載があります。
是非新たな視点を手にして、より充実したeBayライフに繋げていきましょう。
データを分析する上で重要なこと

アメリカなどの海外のデータを利用している、Statistaという統計データを使ってeBay全体の話をしていきます。
特に今回は3つの視点でeBayを考えていきます。
■ネットコマース市場をデータ解析するための3つの視点
・eBay経営像
・Etsy Shopee Amazon との比較
・モバイルアプリや中古市場のデータ


これらを見ていくことによって、現状のトレンドを全体的に把握する俯瞰が可能になります。
基本的に全体を俯瞰することは非常に重要です。
全体を俯瞰して具体に行く、そしてもう一つ具体から抽象を見ることがあります。
「具体から抽象へ」と「抽象から具体へ」これは双方向に関連性があります。


「具体に行って抽象に行く」「抽象に行ってから具体に行く」、両方のパターンがありますが、今回は「抽象に行って具体に行く」パターンで紹介します。
基本的には、抽象を見てから具体に行って、具体を見たらまた抽象に行く順番がいいと思っています。
ネットコマース市場の『今』
上記でもお伝えした通り、eBayを中心にネットコマース市場の『今』を解析していきたいと思います。
eBay経営像
まず、簡単にeBayの全体像を俯瞰してみていきます。
・安心な点
アクセス数の多いオンラインマーケットプレイスで第2位!
良質なプラットフォームへ改善を進めている
北米で最もダウンロードされた一つのアプリ
高水準の顧客満足度の堅持
・不安な点
流通総額が前四半期からわずかに減少…
アクティブバイア―の減少




コロナ禍でeBayを含めたオンライン市場が一気に過熱する中でeBayの上を行くのはAmazonだけですし、市場が膨らんだことはポジティブな点。
他のプラットフォームに流出していること、少しずつリアル店舗に人が戻ってきているというネガティブな点の二つの側面があります。
2014年から2023年までのGMV(流通取引総額)推移を見るとわかりやすいのですが、2020年の第2四半期が一番伸びています。
ここは、間違いなくコロナの瞬間、コロナでオンライン市場が盛り上がった瞬間です。
しかし、そこからわずかながら減退傾向にあり、eBayとしては結構ピンチを迎えているとも思います。
先ほどは第2位と言ったんですけれども、ちょっとこれだけ見ると怖いっていう感じがするのも無理はないかなという感じですね。



ここだけ切り取ると不安になりますよね?
ですが、流通取引総額の微減にはeBayの戦略の影響があります。
eBayは、できるだけ健全になるようにセラーもバイヤーもより良い人を残そうとする取り組みを現在行っています。
要はより良質なプラットフォームを目指すという観点から目先の売上は一旦減少するけれども、より利用者を大切にしていこうとeBayはしているわけです。


アクティブバイアーの推移
2022年第2四半期:約1億3800万人 → 2023年第2四半期:約1億3200万人
約600万人(4.3%)の減少
より良いプラットフォームを目指すというところをやっていたとしてもeBayの風向きが悪そうな気配はしています。
加えて、大事なのはGMVの総取引金額が増え続けることなんですが微減傾向が続いているのも怖いなと感じる理由の一つであり、いろんな手段を考えていく必要があると考えています。



但し、ここの要因に関してはもう1つ別の理由があると考えています。
それは…
eBayを媒介せずにShopifyなどのプラットフォームで直に取引をするユーザーが増えている可能性です。
Shopifyなどの個人間取引に流れている可能性は高いなと考えています。
ただ、1億3,200万人のeBayのアクティブバイア―がいるというのはまだまだ勝機があるジャンルである証拠だと思います。


eBayは、北米で最もダウンロードされたショッピングアプリの一つです。2020年には1000万件超のダウンロードされました。
北米では非常にダウンロードされたショッピングアプリの1つですし、モバイルユーザー向けにアプリを進めていることはプラスの要素ですね。
加えて、満足度調査を維持し、顧客満足度が高いことを確認することができたことも大きいですね。


Etsy Shopee Amazon との比較
ここではEtsy、Shopee、Amazonといった電子商取引プラットフォームとの比較について詳しく見ていきます。
Amazonは前年比9.4%の売上高成長している状況で、Amazonの独走状態は変わらないです。
一方でeBayは少し減少していることからeBayからAmazonに移行している可能性はあります。
世界的および国内的優位性の形で見てもeBayとAmazonは、世界中を取引相手にしている電子商取引プラットフォームですが、ここに関してはAmazonに次ぐ2位につけており、希望は捨てなくていいんじゃないかなと思います。


次は、Etsyとの比較を行っていきます。
Etsyは、主にヴィンテージ品、ハンドメイド品、専門卸売商品っていうところに重きを置いている、カテゴリーに特化したニッチな市場モデルで売買を行っているプラットフォームになります。
Etsyは2005年から2022年にかけて急速に売上高を伸ばしています。
但し、伸びているとは言え、eBayの売上高は10兆円超に対しEtsyは2兆円超程度になりますので、伸び方が鋭角に見える部分もあります。
Etsyのセラーは世界的にはまだ少ないと言えますが、世界中で9600万人を超えるところまで来ているので、増加傾向にはあります。
eBayが1億3200万人ですので、比較すると規模感がわかりますね。


最後にShopeeとの比較になります。
eBayの情報を追ってる人は大体Shopeeの情報も追ってると思いますが、解説していきます。
Shopeeも年々GMVを伸ばしています。
2022年半ばにはGMVが約3兆円に達する程度で、まだまだeBayには届かないのが実情です。
現状では、EtsyとShopeeが伸びてきて、競っている状況です。
Shopeeの成長率の方がeBayに比べて高いため、eBayのバイヤーさん達がShopeeやEtsyに持っていかれている可能性ももちろん否定できません。
業界全体を見るとAmazonがあり、eBayがあり、Shopee、Etsyが急成長しているイメージ感を持ってもらえればいいのではないかと思っています。


モバイルアプリや中古市場のデータ
ここでは、モバイルアプリや中古市場のデータについて解説していきます。
それでは、先ず世界中のトップeコマースマーケットプレイスを見ていきます。
1位のAmazonは、GMVが100兆円程度になっており、3位のeBayの約10倍と圧倒的な強さを持っている。
3位のeBayは、10兆円程度の総取引金額になっている。
5位には、中国のアリババグループのタオバオが入っている。
ウォルマートはアメリカで根強い力を持っています。
一方で、実店舗も持っているためeコマースマーケットプレイスとはジャンルが異なるため、説明は省きますね。
また、5位にタオバオが入っており、中国市場も何か仕入れてトイズ帯を中心に仕事をしているのも面白いですね。





具体的にこれから参入する基準を知りたい人が多いと思いますので、
解説しますね。
基本的には成長率が高いフォーマットに参入することをお勧めします。
データがあることで戦略が立てられることに加え、新規参入の参考にすることもできる。
eBayは、お客さんとの繋がりを深くすることもできるため、今後の参入も問題ない。
沈んでいく産業には行かずに基本的には伸びている産業に乗っていれば恩恵は得られやすいです。
一方で成長率などに意外と目を向けずになんとなくでやってやる人がいるのも事実なので、狙うフォーマットを定めるために、データを準備して戦略を立てることは非常に重要です。
また、Shopeeの成長率が良いことから興味が湧く人、参入する人が出てくることも推察されます。


米国のデジタルコマース支出総額に占めるモバイルコマースの割合
2022年第3四半期の時点で、米国のデジタルコマース支出全体に対して、モバイルコマース支出は38%を占めています。
これは、2017年第4四半期の24%を超えて最高記録となっております。
モバイルコマースの支出の割合が高まるということは、スマートフォンで買う人も多くなってるということでもあります。
また、アプリがたくさんダウンロードされてきたということは、スマートフォン向けにページの仕様を変更することが望ましいということですね。


中古品の購入に関するデータを見ていきましょう。
2022年の中古品をeBayで購入するZ世代は、36%の割合でサステナビリティを重視しています。また、26歳から42歳のミレニアル世代では最も高い39%の割合でサステナビリティを重視しています。
世代別に見た際には、ミレニアル世代以降の若い層がサステナビリティを重視する買い物が増えています。
つまり、そういう人ほど中古品を買う人が増えたということです。
また、中古品バイヤーも増加傾向にあるため中古市場が現在伸びていることは全体として把握できます。
アメリカ人の20代の中古品購入が増えてきていますし、ここに関しては結局ボリュームゾーンがだんだん大きくなってくるので、中古で攻めることも参考にしてもらえばいいんじゃないかなと思います。


ここまで【eBay輸出データ分析】成長or減退?自分たちの事業の土台であるプラットフォームは動向を数字で捉えよう!をテーマに解説をしてきました。
まとめ
『全体を俯瞰して具体に行く、具体から抽象を見る』ように細かなデータを分析することで得た見識に基づき、eBay全体は今こういう状況にあるから、他はどういう状況にあるかを推測できるようになります。
Amazonは独走してるしているけれど、eBayは2位に位置づけている。
これはShopifyも含めて個人間の取引が増加傾向にあることや、他のプラットフォームも増えてきているためeBayは若干奪われてしまっているという推測まで可能にしてくれます。


eBayは顧客満足度を非常に重要視していますが、その効果と施策を簡単にまとめます。
・顧客満足度のプライオリティが高いため、eBayのコアユーザーは減っていない。
・悪質なバイヤーやセラーを対処するという取り組みをしている。
最近eBayが守ってくれることも結構多くなってきています。
しっかり証拠を残して、ちゃんとメッセージを伝えてやり取りしていれば、バイヤーを守ってくれることになってるんです。


具体的には返金措置をとってくれたりします。
そういうこともeBayは今言ってくれているので、伸び率だけではなく、顧客重視の運営体制を検討指標に入れることも考えても良いと思います。
とは言え、伸び率を見て「面白そうだから範囲を広げよう。」とかは全然いいと思います。
1つに絞らず海外輸出というくくりでどんどん手をつけていく、どんどんやってみたらいいと思うので、データの分析を通してフォーマットの選定、新品中古問わずにどんどんやっていきましょう。
ということで今回はeBayやネットコマース市場を解析するためには、全体を俯瞰する重要性、具体⇔抽象と関連性をもった分析の重要性について解説いたしました。
ぜひ参考になっていただければ幸いです。
今回のテーマの中でこれからeBayを始めることに不安を感じた方もいらっしゃると思いますが、Awiiinコミュニティを活用いただくことで、学び合える安定した環境を手に入れことができますし、eBayをやっている仲間との繋がりを持つのにお役に立てると思います。
また、無料オンラインミーティングも行っていますので、こちらもご活用いただけます。
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