今回は、Mia.さんと武田さんの対談・高木さんとKenjiさんのインタビューから、詐欺体験談をご紹介します。
■この記事で知ってほしいこと
- 梱包の時点から動画で証拠を残しておく
- 不安な点があれば事前にeBayへ相談する
証拠に勝るものは無し!特に高額な商品では動画撮影は必須ですね。
実際に詐欺に遭った場合、小額な商品なら諦めもつきますが、高額な商品となれば話は違います。
精神・体力・お金の面で大きなリスクを負うことになるでしょう。
この記事では、セラーさんの詐欺の実体験から、注意すべき点をご紹介しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
「バイヤーさんとのやりとりが不安…」
「こんな高額な商品を販売しても大丈夫だろうか…」
eBayを始めたばかりで、評価数も少ない初心者さんなら、誰しもが不安に思うことでしょう。
今回インタビューさせていただいた武田さんは、eBay歴が浅い時に高額商品を出品して詐欺に遭いました。
ただ、近くにアドバイスをしてくれる仲間がいてくれれば、詐欺に遭わずに済むかもしれません。
Awiiinコミュニティでは、ベテランセラーから具体的なアドバイスをもらえるので、不安なくeBayに取り組むことができるでしょう。
Awiiinコミュニティが気になる方は、下記のボタンをクリくして詳細を確認してみてください。
サービスについて直接担当者へ聞いてみたい方は、無料ミーティングもおすすめです。
武田さんが遭遇した詐欺事件
これまでに被害にあった詐欺事件について教えてください。
eBayで50万円の音響機器を販売した際に詐欺に遭いました。
■50万円の音響機材を販売した際の詐欺
- バイヤーは商品到着後、マニュアルが欠品しているとして返品を要求
- 一部返金を希望したが拒否されたため、返品を受諾
- 返品されたものは元の商品ではなく、古いワープロに差し替えられていた
- セラー・バイヤー双方がeBayに問い合わせ
- 返金期限を過ぎたため、バイヤーへ強制返金されてしまった
このままだと泣き寝入りになってしまうため、不服申し立てを行いました。
詐欺に遭った商品
詐欺に遭った音響機器の価格はいくらだったのですか?
初めて5,000ドル以上の商品を販売したので、梱包をしっかり行いました。送料は3~4万円はかかりましたね。
発送するまでのバイヤーの印象
発送するまでは順調に進んでいたのですか?
バイヤーのアカウントの評価も良かったので、印象は良かったですね。
バイヤーから受けた印象は、以下のとおりです。
■取引の実績面での特徴
- 数百件程度の取引履歴あり
- ポジティブなフィードバックが多い
■コミュニケーション面での特徴
- やや神経質そうな印象
- 質問や確認が多め
今振り返ると、質問が多かったのは詐欺の布石になっていた可能性もありますね。
商品が届いてからの対応
バイヤーに商品が届いてから連絡はありましたか?
荷物が到着してから1~2週間経たないくらいで、リターンリクエストが開かれたのでビックリしました。
リターンリクエストの内容はこちら⇩
- 商品の写真と内容が違う
- マニュアルが付属していなかった
※実際には日本語マニュアルは同梱済み
武田さんが取られた対応は、
- 英語版のマニュアルのPDFデータの提供を提案
- 一部返金の提案
どちらの提案もバイヤーは拒否されたので、最終的には「リターンリクエスト(返品)」を受けるしかない状況になりました。
返品後に起きた悲劇
返品されたものは音響機器ではなかったと聞きましたが、何でしたか?
30年前くらいのワープロ(ゴミ)でした。何だこれって感じで明らかに詐欺だと分かりました。
武田さんは梱包をほどく前から異変(明らかに重量が軽い)を感じていたので、以下の行動をとっています。
証拠確保後の対応
証拠を撮影して後はどうされたのですか?
荷物は届いたけど、中身がぜんぜん違うものだったという訴えをeBayに対して行いました。
eBayに問い合わせた後の経緯はこちら⇩
- eBayに問い合わせしたが返信が遅く、返品期限が差し迫っていた
※商品が届いてから2~3日で返金をしないといけないルールがあった - 返品期限を迎えてしまう
- バイヤーは「返金がない」とeBayに訴え出る
- バイヤー側に強制返金され、defectがついてしまった
※defectとは、eBayでアカウントにペナルティが科されること - リターンリクエスト自体が閉じられてしまった
商品は戻ってこないし、お金は全額強制的に返金されてしまうし、どうしていいのかわからない状態でした。
この時点では、強制返金でバイヤー有利の状態で終了してしまいました。
ただし、このまま諦めると詐欺に泣き寝入りすることになるので、武田さんは以下の行動を起こします。
- 証拠動画の提示(発送前・返品時)
→eBayでは動画の閲覧が出来ないルールがあり、見てくれなかった - 証拠写真を10枚提出
ここまでのやりとりで1ヶ月程度を費やす
すぐに解決しないものなんですね。
不服申し立ては通常もう少し早く解決されるみたいですが、金額が高かったため色々と時間がかかっていたそうです。
最終的には、証拠動画(発送前・発送後)で丁寧に説明して、
その結果、資金が武田さんのもとへ返金されました。
お金は返ってきたけど精神的にはすごく疲弊しました。
返金はされましたが、商品自体はずっとバイヤーのもとにあるのですか?
最初はマニュアルが無いからという理由で始まって、その後は商品が偽物だったと言っていたそうです。
結局、どちらが正しいことを言っているのかを審議するために、時間がかかっていたそうです。
基本的に証拠が無ければ、バイヤー有利で進むのが一般的ですよね。
バイヤー有利を覆すには
バイヤー有利を覆せた要因は何だと思いますか?
やっぱり発送時と返品時の証拠が動画で残っていたからだと思います。
バイヤー有利の判断を覆すには、
- 梱包時・返品時に動画(画像)を撮影しておく
- 重さの違いを訴えることも重要(返品されたものが明らかに軽かった)
※DHLなどでは、重量や容積重量を測っているため証拠になる
詐欺対策としてできること
動画撮影や重さのチェック以外で詐欺対策は何かありますか?
返品された商品が明らかに偽物かもしれないという時は、すぐに受け取らないことも大切です。
例えば、郵便局が荷物を配送している場合は
■荷物を受け取る前に
- 郵便局本局でのX線検査を依頼し、中身を調べてもらう
開封前であれば、詐欺対策の証拠集めになると思います。
すぐに受け取らなければ、強制返金まで時間をかせげそうですね。
Paypalでの対応(詐欺事件の続き)
eBayでの対応を終わりましたが、バイヤーはPaypalにも同様の訴えをしていたそうですね。
eBayとのやりとりとは違い、偽物が送られてきたからお金を返金してほしいと訴えていたそうです。
Paypalとのやりとりは3ヶ月ほどかかったとお聞きしましたが、対応はどうでしたか?
バイヤーが有利になったり、セラーが有利になったり、判断が頻繁に覆っていました。2~3回は覆りましたね。
手続き的にはPaypalの方が大変だったそうです。
Paypalとのやりとりはこちら⇩
- Paypalから警察への被害届提出を要求される
- 地元の警察で被害届が受理されず相談扱いなる
- 被害届けではないため、Paypalに受理されず
- カスタマーの担当者ごとに対応がまちまち
※eBayとは違い対応は日本語 - 印鑑証明と住民票の提出を要求され提出
- 最終的に受理され、お金が返金される
ここまでのやりとりで3ヶ月程度を費やす
この当時は心が病んでいましたが、藁にもすがる気持ちで市役所へ行ったことを覚えています。
トラブル解決後の心境
やっと返金されてトラブルが解決した時の心境はいかがでしたか?
精神・体力・時間を使い果たしてしまった感じです。もし、お金が戻ってこなかったら、100%eBayは辞めていると思います。
eBayを始める方へのアドバイス
最後に武田さんからアドバイスはありますか?
「高額商品を失ったら嫌だなぁ」と思う金額以上の商品を発送する場合は、写真ではなく動画で撮影することをおすすめします。
具体的な動画の撮影方法として、
- 梱包するところ
- 蓋を閉じてテープを貼るところ
- 送り状を貼るところ
- 集荷する場合は荷物を業者へ渡すところまで
ここまでやれば疑いようのない証拠になります。自分が正しく発送しましたという証拠を撮っておくことが一番重要です。
その他のトラブル
その他に何かトラブルは経験されましたか?
関税で荷物が止まったり、本当は壊れていないのに壊れているという詐欺に遭ったりはしましたが、先ほど話したことに比べたら些細なことです。
Kenjiさんのトラブル経験談
ここからはAwiiinのコミュニティメンバーでもあるKenjiさんのトラブル経験談についてご紹介します。
大きなトラブルは何回か経験しています。
- 配達中に商品が行方不明になったのが4回(オーストラリア2回・イギリス1回・アメリカ1回)
- 30万円の荷物が届かないとごねられ、商品が戻らず返金対応(コロンビア)
- 本物を偽物扱いされて返品(イギリス)
- 商品を偽物と言われ、返品された物の中に商品が入っていなかった(ロシア)
合計の被害総額は40万円~50万円です。
コロナが原因で商品が届かないというメッセージを、立て続けにもらったこともありました。
- 関空で全て出荷が止められていた
- 関空まで商品を取りに行って顧客へ再発送
- コロナ以降は設定送料を全部上げて、DHLでも送れるようにした
コロナ時の経験からKenjiさんが行った対策は、
- 複数の発送代行(FedExやUGXなど)と契約して、トラブルに備える
その他の詐欺事例
ご紹介した詐欺事例の他にも多くの被害が発生しています。
- 800ドル超の取引でeBayの保証が適用外
- 2000~3000ドルの高額商品での被害
- FedExの配達記録があっても届かないと主張される事例
発送前は商品をしっかり撮影し、発送したあともバイヤーと密に連絡を取ることが重要です。
その他の注意点として、
- 評価が1桁台のセラー(特に0には気を付けましょう)
もし不安な場合は、eBayに事前に連絡するとより安全に発送することができます。
- コミュニティメンバーさんからの情報
- カタールへ3点セット(500~600ドル)の商品を発送
- 中身が入っていないと主張された事例
発送前に写真を撮っていたので対応できたパターンです。また、eBayにクレームついて調査依頼していたことも功を奏しました。
このバイヤーは過去にも同様のクレームを起こしていたため、返金されることになったそうです。
eBayを上手く活用できた事例ではないでしょうか。
- バイヤーから穴が空いているとクレームを受ける
- このケースでは、eBayに報告していなかった
- 最終的にセラーが負けてしまって、返金はされなかった
返金を受けるためにも、eBayへは適宜報告しておきましょう
その他にも注意してほしいパターンとして、
- FedExの配達記録はあるけど配達されていない
- ムハンマドという名前やアラブと表記されている
- 評価数が少なくアカウントが育っていない時期(狙われやすいです)
住所がある場合は、実際にGoogleストリートビューで調べた方が無難かもしれません。
まとめ
今回は、Mia.さんと武田さんの対談・高木さんとKenjiさんのインタビューから、詐欺体験談をご紹介しました。
- 梱包の時点から動画で証拠を残しておく
- 不安な点があれば事前にeBayへ相談する
武田さんの詐欺事案は、梱包から返品までの証拠を残しておいたことが、勝利につながりました!
もし他に被害を受けられている方がいれば、YouTubeのコメント欄でも良いのでご連絡ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。