注意:今回ご紹介する内容は、2025年9月2日時点の情報になります。
「トランプ関税の影響で、売上が落ちていませんか?」
800ドル以下の商品にも関税が課せられるようになって、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際の売上データを基に、関税の影響を乗り越えるための具体的な販売戦略を解説します。
- トランプ関税が売上に与えたリアルな影響
- FedEx利用時のDDP・DDUの切り替え方法
- 今後のeBay輸出で必須となる販売戦略について
今回は、Awiiinの運営にも参加されている”ポムピコさん”に解説いただきました。

Awiiin講師 ポムピコ
- eBayを専業にする前の仕事:会社員
- eBayでの最高月利:50万円
- eBayでの目標月利:100万円
- 現在は、Awiiinの運営、講師として活躍
アメリカの関税についてあまり知らないという方は、以下の記事で詳細をご確認ください。
当ブログを運営しているAwiiinでは、今回ご紹介するマーケティングツール「Bee」を無料で一般公開しました。
ご興味のある方は、Awiiinの「Bee特設サイト」より詳細をご確認ください。
売上状況とトランプ関税の影響

ポムピコさんの直近1ヶ月の売上データを基に、トランプ関税が与えた影響について分析します。
■直近1ヶ月(8月2日~9月2日)の売上データ
- 販売カテゴリー:eBay Motors
- 売上:5,063.62ドル(前月比28.9%減少)
- 販売個数:22個
- 平均単価:230.16ドル

月前半はコンスタントに売上がありましたが、デミニミスルールが廃止に伴い、月後半は販売が鈍化する傾向が見られました。
1カ月の売上推移(2025年8月2日~9月2日まで)


直近1ヶ月の売上推移を見ると、デミニミスルール廃止の影響が顕著に現れています。
■月前半(8月上旬~中旬)の売上推移
- 3日~2日に1回ペースで商品が売れる日も多く見られた
- 連続して売れる日もあり、順調な滑り出し
■月後半(8月20日頃~9月2日)に売上推移
- デミニミスルール廃止の時期(8月29日)に近づくにつれ、売れない日が続いた
- 特に8月20日頃から9月2日までの間は、売上が大きく落ち込む
- ただし、9月2日には2つの商品が続けて売れ、少し回復の兆しが見られた



8月後半に売上が落ちたというセラーが多かったと聞いているので、デミニミスルールの廃止が影響していると言えるでしょう。
販売国の変化とバイヤーからの問い合わせ増加


デミニミスルール廃止後、販売先が変化し、バイヤーからの問い合わせが増えています。
■販売国の変化
- アメリカからの購入が減少
- オーストラリアやヨーロッパ各国からの購入は増加
- 他のセラーがDDP(関税はセラー持ち)を採用し、商品価格を大幅に引き上げた
- 一方で、ポムピコさんはDDU(関税はバイヤー持ち)を採用したため、販売価格を上げなかった
- そのため、販売価格の安いDDUが結果的に選ばれたことにより、欧州からの購入が増加した
DDP・DDUについて詳しくない方は、以下の記事で詳細をご確認ください





懸念点として、アメリカ向けの関税対策としての値上げが、他の国での「販売機会の損失」につながる可能性も考えられます。
■アメリカのバイヤーからの問い合わせ増加
デミニミスルール廃止に伴い、アメリカのバイヤーからの問い合わせ内容にも変化が見られる
- 配送方法に関する問い合わせが急増(例:どの配送会社を使えば良いのか?)
- 配送状況を心配する声が多い(例:通常より配送が遅い)



現時点では、関税の未払いのトラブルは発生していませんが、今後起こりうる問題についてはブログ内にて共有していきます。
なお、当ブログでは、eBay初心者の悩みや不安を解決する記事をアップしているので、併せてお読みください。


FedEx利用時のDDP・DDU切り替え方法


現在、ポムピコさんが主に利用している発送会社はFedExです。
FedExを利用する場合、発送手続きの際にDDPかDDUかを選択できます。
実際の画面をご覧いただきながら、解説します。
相手国やバイヤー氏名を入力します。


「関税/そのほかの税金/手数料の請求先」を選択する。
- 「関税/そのほかの税金/手数料の請求先」をマイアカウントに設定→DDP(セラー負担)
- 「関税/そのほかの税金/手数料の請求先」を荷受人(バイヤー)に設定→DDU(バイヤー負担)


なお、以下の「請求先フェデックス・アカウント・ナンバー」については、必ずしも入力する必要はありません。


入力するとバイヤーのクレジットカードに直接関税の請求が可能なため、未払いトラブルを防げます。
ただし、バイヤーにアカウントナンバーを聞く必要があります。



今回は、FedExのDDP・DDUの選択方法を説明しましたが、基本的にはeBay Japanも推奨しているDDPを選択した方が良いでしょう。
今後の販売戦略は「少数販売でも高利益確保」


トランプ関税の影響と発送コストの増加を受け、今後の販売戦略を大きく転換する必要があります。
ポムピコさんが考える今後の販売戦略は、以下のとおりです。
■戦略の転換:「薄利多売」から「少数販売でも高利益確保」へ
- 多くのセラーが実践してきた「薄利多売」では、関税や送料の上昇により継続が難しい
- 今後は、商品単価を上げ、販売個数が少なくても十分な利益を確保できるようにする
■高単価・高利益商品のリサーチ強化
- DDPを前提としても利益を確保できるよう、単価が高く、利益率の良い商品のリサーチを強化する
- ニッチな領域にも積極的に挑戦していく



他のセラーが敬遠しがちな「デカオモ系(大きくて重い商品)」など、狙い目かもしれません。
まとめ|関税の影響を乗り越える販売戦略の見直しが重要!


今回は、ポムピコさんの販売データを基に、トランプ関税が売上に与える影響と、今後の販売戦略を解説しました。
- デミニミスルール廃止の影響で、アメリカ向けの売上が減少し、問い合わせが増えた
- 発送方法(DDP/DDU)の選択が、アメリカ以外の国での販売機会にも影響を与える可能性がある
- 従来の「薄利多売」から、高単価商品への戦略の転換が求められる
- DDPを前提としても利益を出せるよう、高単価商品やニッチなカテゴリーのリサーチを強化する



市場の変化に対応し、販売戦略を見直すことで、今後の売上は大きく変わってくるでしょう。
なお、読者の疑問や不安を払拭するため、今後も「トランプ関税の影響」や「発送会社の選択方法」などについて、ベテランセラーとの対談企画を予定しています。
ぜひ、次回もご覧ください、ありがとうございました。
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