従来のPromoted Listingsでは既存ユーザーへのアプローチが中心で、新規顧客の開拓に限界がありました。
そんな中、eBayは外部プラットフォームを活用した新しい広告ソリューション「Promoted Offsite（オフサイト広告）」を提供開始。
Google広告との連携により、eBayプラットフォーム外のユーザーへのプロモーションが可能になりました。
本記事では、Promoted Offsite（オフサイト広告）の基本的な仕組みから具体的な設定方法まで、詳しく解説していきます。
- Promoted Offsiteの特徴と基本的な仕組み
- 従来のPromoted Listingsとの違い
- 具体的なメリット・デメリットと対策
- 予算設定と運用のコツ
まずはPromoted Offsiteの基本的な仕組みについて、詳しく見ていきましょう。
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Promoted Offsiteとは｜eBay外部広告の基本を解説
Promoted Offsite（オフサイト広告）とは、eBayの出品者がGoogle広告などの外部プラットフォームで、商品を宣伝できる広告戦略です。
従来のeBay内での広告とは異なり、eBayプラットフォーム外にいる潜在的な購入者にも、アプローチできるツールとして注目を集めています。
それでは、Promoted Offsiteの基本的な仕組みと特徴について、詳しく見ていきます。
Promoted Offsiteの仕組みと特徴
Promoted Offsiteは、eBayが提供する外部広告システムで、3つの重要な仕組みで成り立っています。
商品の特性や購入者の行動データを分析し、購入意欲の高い潜在顧客に対して効率的に広告を配信する
広告がクリックされた時にのみ費用が発生し、その単価は市場の需要や競合状況に応じて自動的に調整される
eBayプラットフォーム外のユーザーに対して、商品リストを効果的に表示できる
キャンペーン開始後、数日から数週間かけてアルゴリズムがデータを収集・分析し、徐々に広告効果を最適化していきます。
そのため、すぐに成果を求めるのではなく、中長期的な視点で運用するのが望ましいです。
Promoted Listingsとの違い
Promoted Listingsは既存のeBayユーザーへの販売促進が主な目的なのに対し、Promoted Offsite（オフサイト広告）は新規顧客の獲得に重点を置いています。
特に広告の表示場所、料金体系、ターゲット層の3点で大きく異なります。
| 項目 | Promoted Offsite | Promoted Listings |
|---|---|---|
| 表示場所 | Google広告など外部に表示 | eBayサイト内のみ |
| 料金体系 | クリック課金型 | クリック毎、または売上時 |
| ターゲット層 | 新規顧客が対象 | eBay既存ユーザーが対象 |
2つの広告ツールは異なる特徴を持つため、販売目的に応じて使い分けることで効果的な販促が可能になります。
Promoted Offsiteのメリット・デメリット
eBayのPromoted Offsiteは、外部のプラットフォームを活用する新しい広告形式として注目を集めています。
新規顧客の獲得や認知度向上といったメリットがある一方で、広告費用の管理や最適化に時間がかかるといったデメリットも存在します。
それでは、具体的なメリットから詳しく見ていきましょう。
導入による具体的なメリット
Promoted Offsiteの導入により、eBay出品者は4つのメリットを得られます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| １、新規顧客の獲得 | Google検索などを通じて、eBayを利用していない潜在顧客にアプローチできる |
| ２、ストア認知度の向上 | 外部プラットフォームでの露出により、ブランドや商品の認知度を高められる |
| ３、自動最適化による効率運用 | アルゴリズムが購入意欲の高いユーザーを判別し、効果的な広告配信を行える |
| ４、簡単な設定と管理 | 予算設定とキャンペーン名の入力だけで開始でき、複雑な運用知識は不要 |
従来のPromoted Listingsでは難しかった、新規顧客への効果的なプロモーションが可能になった点が、大きなメリットと言えるでしょう。
Promoted Offsite（オフサイト広告）を導入するタイミングとしては、
- eBay以外のトラフィックも引き付けたい場合
- 特定のソーシャルメディアや他のウェブサイトでターゲットオーディエンスにアプローチしたい場合
Promoted Offsiteは特に新規顧客の獲得と認知度向上において、既存の広告ツールを補完する強力な販促手段となっています。
考慮すべきデメリットと対策
Promoted Offsite（オフサイト広告）にはデメリットもありますが、適切な対策を講じることで影響を最小限に抑えることができます。
クリック課金により広告費用が発生し、売上に関係なく費用がかかる
■対策
- 最小予算からスタートし、効果を見ながら段階的に予算を拡大
効果が表れるまでに数週間の時間が必要で、すぐに成果が出にくい
■対策
- 最低30日間は継続して運用し、急な設定変更は避ける
クリック数の予測が難しく、想定以上の支出が発生するリスクがある
■対策
- 1日の予算上限を設定し、定期的な効果測定を行う
全商品に効果が出るわけではなく、カテゴリーによって成果に差が出る
■対策
- テスト運用で効果を確認し、効果の高い商品を選定する
初期段階での慎重な運用と、継続的なモニタリングが重要になります。
Promoted Offsiteの具体的な設定手順と注意点
Promoted Offsite（オフサイト広告）の設定は、eBayのセラーハブから簡単に行うことができます。
まずは、基本的なキャンペーン作成の手順から見ていきましょう。
キャンペーン作成の基本ステップ
Promoted Offsite（オフサイト広告）のキャンペーン作成は、セラーハブから6つの基本ステップで設定できます。
複雑な広告知識がなくても、画面の指示に従うだけで数分もあれば設定できますよ。
※Target daily budget下のSuggested budgetは、eBayが推奨している予算です
※Estimated daily clicksは、1日に予想されるクリック数を表しています
予算と期間の設定について
Promoted Offsiteを効果的に運用するためには、コストを抑えた効率的な運用が大切です。
まずは、1日当たりの広告予算の考え方について押させておきましょう。
- キャンペーン期間設定時：1日予算 × キャンペーン日数
- 終了日なしの場合：1日予算 × 30.4日（カレンダー月）
例：1日$10で設定した場合、月間最大$304
- 1日の支出範囲：$0～予算の2倍
例：1日予算$10の場合、$0～$20で変動 - 期間全体では平均して予算内に収まる
- 最大請求額：(1日予算の2倍) × (設定日数)
例：1日$10、30日設定の場合、最大$600 - 早期終了は慎重に判断が必要
以上の仕組みを理解した上で、慎重に予算設定を行い、定期的なモニタリングを行うことが重要ですね。
予算設定のコツ
Promoted Offsiteを効果的に運用するためには、予算設定のコツを意識する必要があります。
具体的なコツは、以下のとおりです。
- まずは最低予算（$5）からスタートする
- 2週間程度様子を見て徐々に増額する
- Suggested Budget（推奨予算）を参考値として活用する
- 最低でも30日以上の期間を確保する
設定したら終わりではなく、以下の点を確認してみましょう。
- 毎日の予算消化状況をチェックする
- クリック数と売上の相関を分析する
- 効果の高い商品カテゴリーを見極める
クリックされても売り上げに直結しないようであれば、Promoted Offsiteの停止も検討しましょう。
まとめ
本記事では、eBayの新しい広告機能「Promoted Offsite（オフサイト広告）」について、基本的な仕組みから具体的な設定方法まで詳しく解説してきました。
- Promoted Offsiteは、Google広告を活用してeBay外部からの集客を実現できる
- 従来のPromoted Listingsと異なり、新規顧客の獲得に特化している
- クリック課金型の料金体系
- 設定は簡単な6ステップで完了する
本記事で紹介した設定手順やコツを参考に、自社の商品特性に合わせた効果的な運用をしてみましょう。
適切な予算管理と継続的なモニタリングにより、新規顧客の獲得と売上の向上が期待できます。
