
2026年7月8日より、CPSC(米国消費者製品安全委員会)の規制強化により、eBayで米国向けに商品を販売する個人セラーは新たな対応を迫られています。
「今まで通り出品して大丈夫なの?」
「免除ってどうやって通すの?」
このような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CPSC対応の基本方針から発送時の申告手順まで、実務で押さえるべきポイントを解説しています。
CPSC対応で何から手をつければいいか分からない方は必見です。
まずはこの記事を読んで、免除を正しく通すための基礎知識を身につけてみてください。
なお、Awiiinでは皆様のeBay運営をサポートする記事を毎週アップしているので、併せてご覧いただけると幸いです。

CPSC対応におけるeBayセラーの基本方針は2択

個人eBayセラーとしての結論は、実質的に「免除を正しく通すか」「対象国(米国)向け販売を止めるか」の2択。
特に12歳以下を対象とした子供向け商品は、CPC(適合証明書)の取得が必要になるため、個人セラーがCPCを個別に用意するのは極めて難しいです。
そのため、対象商品を扱っている場合は、米国向け販売を停止するのが現実的な判断と言えます。
一方で、免除を通せる商品については、正しい手続きを踏んで免除を通すことが基本的な対応です。
免除を通すための5つのステップ

CPSC対応において免除を正しく通すためには、以下5つのステップを順番に行っていくことが重要です。
上手く対応すれば、免除の通過率を高め、米国向け販売を無理なく継続することができます。
STEP1|出品を仕分ける
まずは、出品している商品を以下の3つに分類します。
- 中古カメラ
- 時計
- ゲーム機
- 釣り具
- オーディオ機器
大人向けとして免除を通せる可能性がある
- フィギュア
- トレカ
- アニメグッズ
- ヴィンテージ玩具
- 新品玩具
- ぬいぐるみ
- 子供服・ベビー用品(免除を通すのは難しい)
菊池ただし大人向けぬいぐるみなど、性質によっては適切に免除を通せば販売・発送可能なものもあります。
このベースの仕分けをまず行った上で、次のステップに進みます。
STEP2|Item specificsを見直す


免除の判定は、基本的にeBayの入力値(Item specifics)をもとに自動処理されます。
そのため、最初にやるべきことはItem specificsの見直しです。
各カテゴリーで重要なItem specificsの項目は、以下のとおりです。
- Condition(Used/New)
- Age Level(対象年齢)
- Vintage / Antique(ヴィンテージ/アンティーク)
- Condition(Used/New)
- Material(素材)
- Fabric Type(生地の種類)
- Fabric Weight(生地の厚さ・生地の重量)
- Adult Collectible(大人向けコレクターズアイテム)
- 14+(14歳以上対象)



カテゴリーとの整合性も含め、Item specificsをしっかり埋めることが免除通過のポイントになります。
カテゴリー別Item specifics入力例
カテゴリーごとに、以下のような項目を具体的に記載して埋めていきます。
- Age Level:14+
- 17 Years & Up
- Adult collectible
- コレクティブル系カテゴリーを選択
- Vintage:Yes
- Year Manufactured(製造年)
- Condition: Used(商品の状態:中古)
新品・中古とも規制対象
- Age Level:14+(コレクター向けの場合)
- Vintage:Yes(古いものの場合)
- Age Level:13歳以上
- Condition(商品の状態)
- Graded情報(鑑定情報)
- Material(素材)
- Fabric Type(生地の種類)
- Fabric Weight(生地の厚さ・生地の重量)
- Department: Men / Women(対象:男性用/女性用)
- Condition(商品の状態)
- Material(素材)
- Fabric Type(生地の種類)
- Fabric Weight(生地の厚さ・生地の重量)
- Department: Men / Women(対象:男性用/女性用)
- Condition(商品の状態)
STEP3|免除できない商品は米国停止


Item specificsを直しても免除が通らない商品は、基本的に米国向け販売を諦めた方が賢明です。
無理に発送するよりも、対象商品の米国向け出品・発送自体を止める方向で対応するのが得策といえます。
なお、中古玩具の出荷判断については、以下のとおりです。
- YES:Age Level 14+
- Adult Collectibleを明記する
- YES:Vintage品として免除
19年・18年でもヴィンテージ扱いになる可能性があります。



どちらにも当てはまらない場合は、米国向けの出荷停止をご検討ください。
STEP4|GCCが必要なケース


GCC(General Certificate of Conformity)が必要になるのは、新品の成人向け規制対象品です。
中古の成人向け商品は、基本的に免除されます。
GCCの対象例は、以下のとおりです。
- 薄手アパレル
- 新品ストール
- 新品ラグ
- 布団
- 自動車ヘルメット



これ以外にも対象品目があるため、最終的には判定用リンク(CPSCの判断ツール)で確認してください。
なお、GCC提出時の注意点として、
- 免除される商品(フィギュア、トレカ、アニメグッズなど)にGCCやCPCを付けるのは誤り
- 免除商品はそもそもGCC・CPCの対象カテゴリーではない
- 免除商品にGCC・CPCを付けてしまうと「虚偽申告」に該当するリスクがある
- GCC・CPCはあくまで公的な証明書であり、CPSC対象カテゴリーの商品には必須
GCC取得の手間を軽減するため、eBayの商品リンクを貼るだけでCPC対象か・GCCが必要か・免除対象かを判定できるツール(GPTs)と、GCC用テンプレートを用意しています。
詳しくは、以下の公式LINEよりご確認ください。
https://line.me/R/ti/p/@281mrhjh
STEP5|発送時の申告手順


発送方法は、SPeed PAK(CPaSS)と自己発送(UGX・FedEx・DHL)の二つですが、CPaSSが最も手軽に発送できる環境が整っています。
■CPaSS利用時のポイント
- CPSC対象品に引っかかりそうな商品と判断された場合、確認メールが届く
- メールが届いた場合は、リンクから「CPSC情報を追加」→「このSKUは免除されています」を選択し、対象項目を選んで提出する
- SKUプリセットでの免除申告(チェックボックス等)を忘れずに行う必要がある
- 免除対象であっても、自主申告自体は必須



CPaSSからのメールのチェックは忘れずに行いましょう。
■自己発送(日本郵便・FedEx・DHL等)で行う場合
- 免除された商品であることの自主申告が必須
- 発送時の備考欄などに、免除対象商品であることをアピールする記載が必要
- 「免除申請書」(自作の自己申告書)を添付を推奨



もし、自主申告を忘れると通関を通らない可能性があります。
ただし、免除申請書は公的証明書(GCC・CPG)ではなく、免除対象であることを伝えるための情報提供文書です。
作成したからといって必ず免除を通過するわけではありません。
免除申請書を作成する場合、以下のような項目を記載しましょう。
- 商品の特定情報(商品名、SKU、eBayアイテムナンバー)
- 免除根拠(例:13歳以上のコレクター品、ヴィンテージ・アンティークおもちゃ等)
- 裏付けの事実(Item specificsの記載内容との整合)
- リスティングとの整合性宣言
- 宣言者情報(セラー名、住所、日付、署名等)と定型文言
心配な商品には作成・添付しておくことをおすすめします。
なお、以下のリンクでLINE登録していただけると、免除申請書の作成をサポートしてくれます。
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HSコード入力の注意点


CPaSSを利用される場合、HSコードの入力が免除を正しく通す上で重要なポイントです。
- 「12+」「13+」など、対象年齢が12歳以上・13歳以上であることをアピールできるHSコードを選ぶ
- 年齢区分が「0〜3歳」などのHSコードを選んでしまうと、CPC対象商品として扱われてしまう



一度CPC対象になってしまうと、個人セラーにとってはその時点で対応終了(実質的に販売が難しい状態)になってしまいます。
免除を通せる商品であれば、HSコードも免除内容と整合性が取れるよう、適正なものを選んでいくことが重要です。
まとめ|CPSC対応は「免除を正しく通す」ための準備がすべて


今回は、eBay個人セラーが直面するCPSC対応について、基本方針から具体的な実務手順までをご紹介しました。
- 対応は実質「免除を正しく通すか」「対象国向け販売を止めるか」の2択
- 免除の可否は、Item specifics(コンディション・年齢・素材など)の入力精度で変わってくる
- 免除できない商品(子供服・新品玩具など)は、無理をせず米国向け販売を停止するのが現実的
- 新品成人向け規制対象品にはGCCが必要
- 免除商品にGCC・CPCを付けるのは虚偽申告のリスクがあるため要注意
- 発送時はCPaSSの自主申告・免除申請書・HSコードの選択まで、細部の積み重ねが通関の可否が決まる
CPSC対応は始まったばかりで、正解が確立されていない部分も多くあります。



だからこそ、一つひとつの事例を積み重ねながら、セラー同士で知識を共有していくことが今後より重要になっていくはずです。
今回ご紹介した免除申請書やGCC/CPC判定ツール(GPTs)もぜひ活用してください。
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菊池 駿(きくち しゅん)
株式会社Awiiin 代表取締役・eBay物販輸出のツールBee運営者
- 芝浦工業大学 数学科 卒業
- 2014~2019年:5年間中学校数学教師として勤務
- 2018年:YouTubeチャンネル「eBayライフを快適に by Bee」開設
※チャンネル登録者数”9,570人”(2025年9月時点) - 2020年:「株式会社Awiiin」設立
- 2024年:「埼玉を代表する企業100選」に選出
- 2025年:サッカーチーム「シュワーボ東京」をスポンサード
- 2025年:KEIDO 経営を極めるメディアに掲載
- 2026年:BigLife CEO Collection2026に選出(2025年に続き連続選出)
- 2026年:eBay Japanに有効ツールとして「Bee」紹介・掲載
- 2026年:ウォール・ストリートジャーナルに掲載
- 2026年:ベクトルパークと業務提携


