
AI生成技術の悪用により、判別が難しい「偽の破損画像」を使った不当な返金要求が増加しています。
この記事では、最新の詐欺事例や狙われやすい商品、AIツールを活用した対抗手段について解説します。
大切に育てたアカウントと利益を守るための情報を掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、当ブログでは、eBay初心者向けの記事を多数用意しているので、併せてお読みいただけると幸いです。

この度、Awiiinが提供しているAIマーケティングツール「Bee」が、eBay公式サポートツールに公認されました。
イーベイ・ジャパン公式ホームページでも、ご確認いただけます。
■eBay公式サポートツール

画像引用元:イーベイ・ジャパン
eBayで急増するAI画像詐欺

AI技術の発展に伴い、eBayではAIで加工・生成された画像を用いた不正請求(返品詐欺)が問題となっています。
AI改変画像による被害は前年比で急激に増加しており、セラーにとって無視できない脅威です。
ここからは、具体的な詐欺の手口や狙われやすい商品、被害が拡大している背景について解説します。
情報を事前に知っていれば防げる詐欺もあるので、ぜひご活用ください。
詐欺の主な手口と事例
詐欺師は、AIを使って「あたかも商品に傷がある」かのような画像を生成し、返金を要求してきます。
2026年に入り、以下のような被害が報告されています。
■10万円超のカメラ詐欺(2026年1月10日)

画像引用元:X
- バイヤーから「液晶が破損している」とクレームが入る
- セラーが「爪で傷をなぞる動画」を要求したところ、バイヤーと音信不通になる
- 画像はAIで生成した偽物と判明
■液晶破損の虚偽主張(2026年1月14日)
- 実際には割れていない液晶を、割れているように見せるAI画像を送信
- eBayシステム経由で返金を強要する
■PSAスラブ損傷とすり替え(2026年1月21日)
- AI画像でケース(スラブ)の破損を主張
- 返品されたものは全く別物の「VHSテープ」
菊池セラーが動画提出を求めると、相手が音信不通になる例もあります。
狙われやすい商品


商品の状態によって価値が変動するアイテムが、詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。
- トレーディングカード(ポケモンカード等)
- カメラ・レンズ
- コレクタブルアイテム・骨董品
- ガラス製品・陶磁器



「傷がある」「割れている」などの虚偽の主張だけで、商品の価値をゼロにして、返金を正当化しようとします。
なぜAI画像詐欺の被害が拡大しているのか?


AI画像詐欺が厄介な理由は、「AIによる嘘の説得力」と「eBayのシステムとの相性」にあります。
■説得力がある画像
- 最新のAI画像は照明や影の処理が自然
- eBayのサポートスタッフでも判別が難しい
■セラーの立証負担の増加
- 以前は「傷がないこと」を主張すれば良かった
- 現在は「送られてきた画像がAI生成であること」をセラー側が証明しなければならない
- 結果として、セラー側の負担が増加している
■eBayシステムとの相性
- eBayはバイヤー保護を最優先している
- 画像証拠がある場合、バイヤーの主張がと通りやすい傾向にある
- 最初の段階では、バイヤーが有利になりやすい
■詐欺師が逃げやすい
- セラー側が動画証拠を要求してもバイヤー側が無視
- その結果、バイヤーは「セラーが対応しない」とエスカレーションできる
巧妙な詐欺に対しては、事前の撮影や動画記録などの対策も必要になってきます。
eBayが対策を打ち出せない理由


eBayの方針として、バイヤー保護が最優先されています。
そのため、まずはバイヤーの訴えを優先する傾向があり、セラー側は厳しい立証責任が課せられています。
「AIで加工された画像はAIで検出すればいい」と考えがちですが、そこには高いハードルがあります。
■AI検出技術が不完全
- AIが本物を「偽物」と誤判定(誤検知)してしまうリスクがある
- 誤判定で「正当な理由があるバイヤーの返品」を拒否してしまう可能性がある



現状では、eBay公式がAI検出技術を導入することは難しいですね。
セラーが取るべき対策
eBay側が「バイヤー保護」を優先し、AIによる捏造を見抜くのが難しいのが現状です。
そこで、セラー自身で客観的な証拠を積み上げる「自衛」の対策が重要になります。
詐欺師に負けず、eBayに対して自分たちの正当性を証明するための対策を2つご紹介します。
対策①:動画を撮影する


AI画像詐欺に対抗するためには、静止画ではなく動画による記録が有効とされています。
なぜなら、AIは静止画の加工は得意ですが、動きのある動画を捏造することが難しいからです。
セラー側の負担は増えますが、「梱包から発送まで」「返品の開封時」をノーカットで記録しましょう。
■アクション①:梱包から発送までを記録する
- 商品状態、付属品、シリアルナンバーを撮影する
- 梱包作業をノーカットで撮影する
「発送時の状態」を証明する証拠になります。
■アクション②:返品受け取り時の開封動画を記録する
- 箱に不自然な開封跡などがないか確認する
- 箱を開け、中身を取り出して状態を確認するまでを記録する
すり替えや発送時になかった破損などを証明できます。
■アクション③:「動画がある」と伝える
- 詐欺師は証拠が残ることを嫌う
- 「梱包動画・開封動画がある」と伝えるだけで、詐欺師が逃げる可能性がある



「動画がある」と嘘をつくこともできますが、バイヤーに押し切られる可能性もあるので、動画は撮っておきましょう。
対策②:AI検出ツールで確認する


怪しい画像は、「本物の写真」か「AIによる捏造」かを判断するために、AI画像検出ツールを活用しましょう。
eBayの公式ツールではありませんが、以下のツールを使ってAI検出するのがおすすめです。
■おすすめの無料AI検出ツール






AI画像を見抜くためのチェックポイントは、以下のとおりです。
- 反射の不自然さ:金属やガラスへの映り込みが、周囲の景色と物理的に矛盾していないか
- 照明と影の不一致:光が当たっている方向と、影が落ちている方向がズレていないか
- テクスチャの異常:同じ模様の繰り返しや、細部の描写がぼやけたり溶けたりしていないか
AI生成の疑いがある場合は、「Buyer Abuse(購入者の悪用)」としてeBayに報告してください。
報告時の情報として、以下の内容は必ず含めましょう。
- 「AI生成の可能性がある」と明確に主張する
- AI検出ツールの結果(スクリーンショット)を提示する
- 元の商品の状態が分かる写真や動画を送る
- 発送時のトラッキング情報を知らせる
- 詐欺師の不自然な行動を伝える(動画要求で逃げた など)
何もしなければバイヤーの主張がそのまま通ってしまうため、ツールを活用し自分を守ることが重要です。
詐欺師には「絶対に譲らない」ことが大事!


巧妙なAI画像詐欺に遭遇した場合、重要なことは「詐欺師のペースに飲まれないこと」です。
詐欺師の狙いは、セラーを動揺させ、焦って返金に応じさせることにあります。
詐欺被害を未然に防ぎ、不当な要求を断る方法として、以下の6つのステップを徹底してください。
- 冷静に対応する
- 焦ってすぐに返金しない
- まずは落ち着いて、状況を客観的に分析する
- DM(メッセージ)での直接返金には応じない
- 詐欺師は証拠が残る正式なプロセスを嫌う
- 「公式な返品リクエストを通してください」と伝える
- メッセージ経由での直接返金は、絶対に拒否してください
- 動画による証拠を要求する
- 「傷の部分を爪でなぞる動画」「実際に破損している様子が分かる動画」を要求する
- この要求をされた時点で、諦めて逃げ出す詐欺師が多いです
- AI検出ツールで画像を検証する
- 検証結果をスクリーンショットで保存する
- eBayに「Buyer Abuse」としてを報告する
- 複数のeBay従業員に対応を求める
- eBayの担当者によっては、マニュアル的な対応で片付けられてしまうこともある
- 諦めずに目バリ強く交渉する
※海外の事例では、4人目の担当者でようやく主張が認められ勝訴したケースがある
一連のやりとりを全部一人で行うのは、精神的な負担も大きいです。
AIなどを上手く活用し、メッセージのやりとりを自動化して、負担を軽減しましょう。
他のプラットフォームの事例


AI画像詐欺は、eBayだけではなく、世界中のフリマアプリやECプラットフォームへと広がっています。
実際に詐欺事案が発生している、eBay以外のプラットフォームでの事例をご紹介します。
■Depop(ファッション系のフリマアプリ)の事例
- 手口:バイヤーがAI生成した破損画像を提出
- 運営の対応:サポートは当初、セラーへ返金を命じた
- 結果:
- セラーは諦めず、AI検出ツールを用いて画像の偽造を証明
- Reddit(掲示板型のSNS)に相談
- 4人目の担当者との粘り強い交渉の末、最終的にセラーの正当性が認められ勝訴
■Vinted(ファッション系のフリマアプリ)の事例
- 手口:AI画像詐欺が多発
- TikTokでの警告:AIによる返品詐欺の手口を告発する動画がTikTok上で拡散



どちらもファッション系のアプリなので、若年層をターゲットにした詐欺が広がっているようですね。
詐欺に関する最新情報については、X(旧Twitter)やRedditなどで入手するのもおすすめです。
まとめ|詐欺に泣き寝入りしないためには「自衛策」が重要!


今回は、eBayで急増する「AI画像詐欺」と、大切な利益を守るための自衛策について解説しました。
- 「動画記録」を撮り、AIで捏造が難しい証拠を揃える
- 不審な画像には「AI検出ツール」を活用し、客観的なデータで反論する
- 詐欺師のペースに惑わされず、粘り強い交渉で正当性を主張する



2026年は、AIの利便性が高まる一方で、悪意ある手法にも利用されることが鮮明になってきています。
最新の詐欺手口を知り、適切なテクノロジーで対抗する「情報のアップデート」は、もはや必須です。
「動画を撮る」「ツールで検証する」などのアクションが、最終的にアカウントの健全性を守る対策になります。
変化を恐れず、賢くAI時代を乗りこなしていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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菊池 駿(きくち しゅん)
株式会社Awiiin 代表取締役・eBay物販輸出のツールBee運営者
- 芝浦工業大学 数学科 卒業
- 2014~2019年:5年間中学校数学教師として勤務
- 2018年:YouTubeチャンネル「eBayから始めよう by Awiiin」開設
※チャンネル登録者数”9,570人”(2025年9月時点) - 2020年:「株式会社Awiiin」設立
- 2024年:「埼玉を代表する企業100選」に選出
- 2025年:KEIDO 経営を極めるメディアに掲載
- 2026年:BigLife CEO Collection2026に選出
- 2026年:eBay公式サポートツールに「Bee」が選出


