
2026年7月16日、「【セラーミートアップ2026】~アカウントヘルス・広告活用セミナー~|eBay Account Health & Ads」が開催されました。
本セミナーでは、eBay広告の仕組みや売上分析の視点、PLG・POを活用した広告運用のノウハウまで、セラーの売上に直結する情報が共有されています。
- eBay広告を理解することの重要性
- 売上が落ちた時に見るべき4つの指標と読み解き方
- PLG・PO、それぞれの広告メニューの役割と活用法
- 広告ダッシュボードで確認すべき指標
- 当日寄せられた質疑応答の内容
広告予算の使い方や売上低下の原因分析など、すぐに実践できる情報が揃っているので、最後までご確認ください。
2026年6月に開催された【eBay セラーミートアップ】については、以下の記事で詳しく解説しています。

なぜ広告が重要なのか

イーベイ・ジャパンアカウントエンゲージメント部の市田様から、eBay広告がなぜセラーにとって重要なのかについて解説がありました。
広告の仕組みを正しく理解し、売上低下の原因を的確に把握するための視点が紹介されています。
広告を「なんとなく使う」のではなく、目的を持って戦略的に活用することが重要です。
広告を理解することの重要性
広告には当然コストがかかるため、仕組みを理解した上で活用しなければなりません。
広告は「出せば売れる」ものではなく、以下のプロセスを理解して効果的に使いこなす必要があります。
- 広告によって出品がバイヤーの目に触れる
- 興味を持ったバイヤーがクリックする
- 出品ページを見た上で購入に至る
こうした一連の流れを理解して初めて、広告を戦略的に活用できるようになります。
まだ広告を利用していない方は、いきなり大きな予算を投じる必要はありません。
1日1ドルのように、小さく始めて広告の挙動やデータの見方に慣れていくことが、効果的な広告運用につながります。
売上が落ちた時に見るべき5つの指標
売上が落ちた時、多くのセラーは「なぜ売れなくなったのか」が分からず、闇雲に対策を取ってしまいがちです。
市田様からは、原因を客観的に分析するために確認すべき4つの指標が紹介されました。
いずれの項目も、セラーハブのトラフィック画面から簡単に確認できます。

| 指標 | 内容 |
|---|---|
| インプレッション(Impressions) | 出品した商品がどれだけ表示されたか |
| リスティングビュー(Listing views) | 出品ページがどれだけ見られたか |
| ソールド(Quantity sold) | 実際に売れた件数 |
| クリック率(Click-through rate:CTR) | 表示された中で何%がクリックされたか |
| コンバージョンレート(Sales conversion rate) | 商品ページを見た人のうち何%が購入したか |
この4つの指標は、バイヤーが商品を見つけてから購入に至るまでの流れ(表示→閲覧→購入)に対応しています。
どの段階でつまずいているのかを判断する手がかりになります。
指標の見方|どこで機会損失が起きているか
5つの指標は、単体で見るのではなく、前後の数値と比較しながら見ることが重要です。
■インプレッションは変わらないのにリスティングビューが下がっている
- クリック率の低下が原因と考えられる
- バイヤーに表示はされている
- サムネイル画像やタイトル、価格などが魅力的に映っていない可能性がある
■リスティングビューは変わらないのにソールドが下がっている
- 出品ページはしっかり見られているが、購入には至っていない状態
- 価格設定や商品説明、配送条件などページ内の要素に改善余地がある
このように、売上低下という結果に対しても、背景にある原因は段階ごとに異なります。
だからこそ、どの段階で機会損失が起きているかを切り分けて見ることが大切だと強調されていました。
広告が関わる領域
広告が主に関わるのは「インプレッション」と「クリック」の部分です。
どれだけ良い商品を出品していても、そもそもバイヤーの目に触れなければ購入にはつながりません。
インプレッションが伸びれば、連動してリスティングビューやソールドの向上にもつながっていきます。
そのため、売上や広告効果を確認するには、まずはインプレッションの数字から確認することが重要です。
eBay広告で成功する仕組み

続いて、ジョバン・チャン氏より、eBay広告で継続的に成果を出すための仕組みについて解説がありました。
広告成功の基本要素やPLG・POの活用法、成果を測るための指標まで実践的な内容が紹介されています。
eBay広告を「使う」だけでなく「使いこなす」ための具体的な方法をご覧ください。
広告成功の3要素と継続改善

ジョバン氏はまず、広告で成功するためのポイントとして、次の3つを挙げました。
- 適切な広告予算
- 適切な出品商品の選定
- 適切な広告キャンペーンの設定
しかし、以上の3つを一度設定すれば終わりというわけではありません。
これらはあくまでスタートラインであり、3つだけでは一時的な成功にとどまってしまうとジョバン氏は指摘します。
eBay広告のポートフォリオ

eBayが提供する広告メニューは、目的に応じて以下の4種類に分かれます。
| 広告 | 内容 |
|---|---|
| PLG(Promoted Listings General) | 一般的な出品プロモーション戦略 |
| PLP(Promoted Listings Priority) | 検索結果上位に優先表示する高度な戦略 |
| PO(Promoted Offsite) | Google等の外部トラフィックを獲得 |
| PS(Promoted Store) | ストア・ブランドのプロモーション |
それぞれ役割が異なるため、自社の商材や目的に応じて使い分けることが重要です。
今回のセミナーでは、特に多くのセラーにとって導入しやすく、効果の出やすい「PLG」と「PO」の2つに焦点を当てて解説が行われました。
PLG|基本トラフィックを支える広告

PLG(Promoted Listings General)は、全カテゴリー・全出品に対応できる広告運用の基本となる戦略です。
現在100以上の広告枠が用意されており、その数は今も増え続けています。
- 出品の可視性を高め、設定も簡単
- 課金はクリックが発生した場合のみ
- 広告料率は「ダイナミック広告料率」を使うと競争力を保ちやすい
特に「ダイナミック広告料率」は、市場の競争状況や季節性をふまえて最適な料率を自動的に提案してくれます。
そのため、初めて利用する方にもおすすめの設定方法です。
やってはいけないこと

一方で、PLG運用においてよくある失敗として、以下の2点が挙げられました。
■やってはいけないこと
- 初日に設定したまま何年も放置する
- 全出品に一律の料率(例:2%固定)を設定する
「設定したら終わり」の運用では、変化する市場環境に対応できず、効果が徐々に薄れてしまいます。
競合・季節性・利益率に応じて料率を出品ごとに変えたり、毎週パフォーマンスを見直したりするのがおすすめです。
すぐに使える最適化のヒント

実践的な運用のコツとして、以下の2つが紹介されました。
■実践的な運用のコツ
- ルールベースで出品を自動追加
- ブランド・価格・コンディションなどの条件を設定する
- 新規出品が自動的にPLGキャンペーンへ反映される
- 出品ごとにアプローチを使い分ける
- 利幅に余裕がある出品→積極的にダイナミック広告料率
- 利幅が限られる出品→上限を設定した保守的なアプローチを選択する
よくある質問
PO(Promoted Offsite)|外部流入で売上を伸ばす

PO(Promoted Offsite)は、Googleなど外部チャネルへの露出を高める広告です。
eBay内だけではなく、外部からの新規流入を獲得できる点が大きな特徴です。
特に成果が出やすいカテゴリーとして、以下が紹介されました。

また、実績を示すデータには、以下のようなものがあります。
- POと推奨予算を採用したセラーは、外部クリック数が平均60%増加
- 売上は平均25%以上増加
PO(Promoted Offsite)の成功事例
実際にPOを活用したセラーの事例として、以下の2つが紹介されました。
| セラー | 施策 | 結果 |
|---|---|---|
| 日本のトイフィギュアセラー | POの継続活用 | 売上21%増 |
| 中古カメラセラー | PLGのダイナミック広告料率 PO予算を$10→$45/日へ増額 | 売上160%増 販売件数2.8倍 ROAS17達成 |
特に中古カメラセラーの事例は、PLGとPOを組み合わせ、予算を段階的に増額していくことで大きな成果につながった好例として紹介されました。
Promoted Offsite共同出資プログラム

さらに、一定の条件を満たすセラーには特典が用意されていることも紹介されました。
終了日を設けない継続的なPOキャンペーンを実施し、ストアの有効なサブスクリプションを保持しているセラーには、以下の特典が提供されます。
- キャンペーン予算に15%追加
- クリック単価が15%割引
該当カテゴリーの在庫を持つセラーには、早期の活用が推奨されます。
広告ダッシュボードで見るべき指標

最後に、広告成果を正しく読み解くための主要な指標が紹介されました。
広告ダッシュボードを継続的にチェックすることが、広告運用の改善につながります。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| CTR(クリック率) | 出品がどれだけ魅力的にバイヤーへ映り、クリックされたか |
| CPC(クリック単価) | 1クリックあたりの広告費用 |
| CVR(コンバージョン率) | 広告クリックから購入に至った割合 |
| ROAS(広告費用対効果) | 広告費1ドルに対して得られたリターン |
これらの指標を毎週確認し、パフォーマンスに応じて広告戦略を継続的に見直すことが重要です。
質疑応答(Q&A)

セミナー終盤には、参加者からの質問にジョバン氏らが回答するQ&Aセッションが行われました。
まとめ|eBayセラーミートアップで学ぶ「eBay広告活用」

今回は、eBayセラーミートアップで取り上げられた「広告がなぜ重要なのか」についてご紹介しました。
- 広告は「なんとなく使う」のではなく、仕組みを理解した上で戦略的に活用することが重要
- 売上低下の原因は、インプレッション・リスティングビュー・ソールドなど段階ごとに切り分けて分析する
- PLGは全出品に対応する基本戦略、POはGoogle等の外部流入を獲得する戦略
- CTR・CPC・CVR・ROASなどの指標を毎週確認し、継続的な最適化を行うことが成果につながる
次回「eBayセラーミートアップ 中編」では、アカウントヘルスに関する内容をお届けする予定です。
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菊池 駿(きくち しゅん)
株式会社Awiiin 代表取締役・eBay物販輸出のツールBee運営者
- 芝浦工業大学 数学科 卒業
- 2014~2019年:5年間中学校数学教師として勤務
- 2018年:YouTubeチャンネル「eBayライフを快適に by Bee」開設
※チャンネル登録者数”9,570人”(2025年9月時点) - 2020年:「株式会社Awiiin」設立
- 2024年:「埼玉を代表する企業100選」に選出
- 2025年:サッカーチーム「シュワーボ東京」をスポンサード
- 2025年:KEIDO 経営を極めるメディアに掲載
- 2026年:BigLife CEO Collection2026に選出(2025年に続き連続選出)
- 2026年:eBay Japanに有効ツールとして「Bee」紹介・掲載
- 2026年:ウォール・ストリートジャーナルに掲載
- 2026年:ベクトルパークと業務提携
