9月はアメリカの関税問題が直撃し、売上が激減するなど、たかぎさんにとって厳しい月になりました。
今回は、たかぎさんが売上減少に伴い実施した対策や、新たな取り組みについて解説します。
■この記事でわかること
- 関税導入後の9月の売上実績
- DDP対応や経費削減などの対策
- 店舗仕入れの実践
- ホリデーシーズンに向けた3つの販売強化策
関税導入で売上が同じように落ち込んでいるセラーの方の、参考になる記事となっています。
ぜひ、最後までご覧ください。
なお、前回の「たかぎe-log#6」は以下の記事よりご確認ください。

「問い合わせ対応に時間がかかっている」という方は、Awiiinが無料で提供している「Bee」がおすすめです。
2025年のたかぎさんの目標

たかぎさんが掲げている2025年の目標は、以下のとおりです。
■運営の仕組み化する
- 外注化を進め、メインアカウントで月利20万円を安定して稼ぎ出す
- 外注・経費・月利(手残り)をわかりやすく視聴者に伝え、再現しやすいモデルケースを作る
■有在庫を強化する
- 新規カメラアカウントをを立ち上げ、運営状況は全部公開する
- カメラアカウント単体で月利30万円を目指す
高木ここからは、目標に向けて行っている4月の取り組みをご紹介します。
9月の振り返り


前回の「たかぎe-log#6」では、9月中旬までの取り組みについてご紹介しました。
ここからは、9月後半の取り組みについて解説します。
■DDP(セラーが関税を支払う)発送への対応
- アメリカ向けに、送料の中に関税を含めた新しいシッピングポリシーを作成
- 販売価格に応じて0ドルから1000ドルまで50ドル刻みでポリシーを設定し、既存の全出品に適用
■経費削減の取り組み
- 出品の仕組みや利用しているツール、サブスクリプションを見直し経費を削減
- 販売数が減少したため、梱包から発送までの全作業を自分で行うように切り替え(発送代行の停止)



9月末に東京で開催されたコミュニティのオフ会にも参加し、他の参加者と情報交換ができたので、関税で苦しい中でもモチベがアップしました。
9月の売上結果


9月の売上は、8月からさらに落ち込む厳しい結果となりました。
■アカウント別の売上
- メインアカウント:3,183ドル(8月は5,142ドル)
- サブアカウント:1,392ドル(8月は1,458ドル)
- カメラアカウント:0ドル(8月は773ドル)
■全体の売上と利益
- 総売上:4,576ドル
- 純利益:66,196円



販売個数・利益・手残りはすべて半減し、副業レベルの収入まで下がってしまいました。
関税の影響は大きく、10月以降のホリデーシーズンに向けて、送料設定のリサーチ、出品などの対策を継続して行う必要があるでしょう。
10月1日~7日|店舗仕入れにも挑戦


10月の最初の1週間は、主に以下のことに取り組んでいました。
■出品体制の見直し
- サブアカウントの出品を依頼していた代行業者の方がeBayから撤退することになり、契約が終了
- 現在はすべての出品作業を自分で行っている
- 今後は、自動化などで経費を削減し、より効率的な体制の構築を目指す
■ポケモンカードの国内店舗仕入れへの挑戦
- バレーボールサークルで、ポケモンカードの国内転売で生計を立てている方と知り合う
- コンサルティングを受けられることになり、国内での店舗仕入れを始める
- 週に1回程度のペースで店舗を回り、実際に利益を出せるのかを検証していく予定



これまでカメラ転売を行ってきましたが、ポケモンカードは撮影や梱包が比較的簡単で、場所も取らないという利点があります。
実際に店舗仕入れで3店舗回ってみた結果、


さずがに、ビギナーズラックとはいかず利益が見込める商品はありませんでした。
10月9日|関税による返品対応に追われる


関税問題で日本郵便から返送されてきた荷物について、連絡が漏れていたバイヤーへの対応を行いました。
■日本郵便からの返送荷物のバイヤー対応
- 関税問題で返送された荷物について、連絡が漏れていたバイヤーから問い合わせ
- 再送のために20ドルの追加料金を支払ってもらえないか交渉し、了承を得る
■現在の販売状況についての分析
- 関税問題以降、販売個数は大幅に減少している
- 関税分を考慮して送料を多めに設定しているため、1取引あたりの利益額と利益率は逆に向上
- 少ない取引数で高い利益率を確保できているので、今後は販売個数を増やしていく
- アカウントを増やすことも検討中



販売個数は減りましたが、取引ごとの利益率を高めることによって、今後の方向性が見えてきたような気がします。
なお、バイヤーとの問い合わせ対応には、チャットで簡単に変身できる「Bee」を利用しています。
Awiiinが提供している「Bee」については、無料で誰でも利用できるので、以下のサイトより詳細をご確認ください。
10月15日|利益の出るカードを見つけるのは難しい…


2回目の店舗仕入れは、福岡市中心部から少し離れたエリアへ足を運びました。
■訪問エリアと店舗
- 前回は福岡の市街地を中心に回ったため、今回は久留米や佐賀寄りの郊外の店舗で探す
- 漫画倉庫、ブックオフ、ホビーオフなどを中心に合計4店舗を訪問しました



実質3店舗を回りましたが、残念ながら利益の出るカードは見つけられませんでした。
前回と合わせてまだ数店舗しか回れていませんが、店舗での仕入れは想像以上に難しいと感じています。
11月に向けての取り組み


9月、10月は売上が伸び悩みましたが、11月からのホリデーシーズンに向けて複数の取り組みを開始しました。
- 各国サイトでの広告・セール設定
- 低パフォーマンス商品の取り下げ
- 顧客へのダイレクトメール配信
まず、既存のeBayストアの売上を増やすために、手をつけていなかった機能の活用や設定の見直していきます。
①各国サイトでの広告・セール設定


これまで、出品にはeBay MAG(eBaymag)を利用してきました。
ただし、広告や割引セールの設定がアメリカのサイトでしか適用されておらず、他の国のサイトでは広告がかけられていない状況でした。
そこで、ホリデーシーズンに向けて、以下の設定を各国のサイトごとに追加しています。
■プロモーテッド・リスティング(PLS)の設定


- イギリス、カナダ、オーストラリアの各サイトで、最低料率である2%の広告をすべての商品に設定
■割引セールの設定


- イギリス、カナダ、オーストラリアの各サイトで、5%オフのセールを開始



対策によって、これまでアプローチできていなかった各国のバイヤーへの露出を高め、売上アップを目指します。
②低パフォーマンス商品の取り下げ


検索結果で有利に表示されることを目指して、売れ行きの悪い商品を定期的に取り下げる取り組みも進めています。
現在使用しているツール「Bee」の中には、「取り下げ候補支援」という機能があり、積極的に活用しています。
■取り下げ候補支援
- 長期間出品していても、購入されない商品を自動で抽出してくれる機能
- 以下のような条件で商品を絞り込める
- 出品からの経過日数(例:30日以上、60日以上など)
- 閲覧数(ビュー)
- ウォッチリスト登録数
- インプレッション(表示回数)



パフォーマンスの低い商品を定期的に整理し、売れる見込みの高い商品だけがストアに残る状態を作ることで、売上の改善を図ります。
他のセラーからも「売れ行きが良くなった」という声も聞くため、効果を期待している対策です。
③顧客へのダイレクトメール配信


eBayのメール配信機能を使い、過去に商品を購入してくれたバイヤーとの関係を強化する取り組みも行っています。
「Bee」は、メッセージを送るだけでなく、顧客を細かくグループ分けできるマーケティングツールです。
■顧客へのダイレクトメール配信


- 顧客のセグメント(グループ)分け
- 購入履歴や購入頻度に基づき、バイヤーをグループに分類できる
- 例1:過去に「ワンピース」のグッズを購入した顧客
- 例2:何度もリピート購入してくれている「VIP顧客」
- 購入履歴や購入頻度に基づき、バイヤーをグループに分類できる
- ダイレクトメッセージの送信
- 分類したグループに対して、それぞれに合わせた内容のメッセージを直接送れる



ただバイヤーからの反応を待つのではなく、自らアプローチすることで、売上アップにつなげられるように活用していきます。
現在は準備中の段階ですが、将来的にはレコメンド(おすすめ商品を紹介する)機能も実装予定です。
まとめ|売上激減の苦境を乗り越え、ホリデーシーズンでの再起を狙う


9月は関税問題の影響で、売上が大幅に落ち込みました。
現状に対応するため、経費削減や店舗仕入れなど新たな挑戦も始めています。
■9月の結果
- 関税問題の影響で総売上は4,576ドル、手残りの利益は約6.6万円まで減少した
- 販売個数は半減したものの、DDP対応により1取引あたりの利益率は向上した
■9月後半~10月の主な取り組みと出来事
- DDP発送への対応や発送業務の内製化によって、経費削減を徹底した
- 新たな収入源を探るため、ポケモンカードの国内店舗仕入れを開始した
- 返送品のバイヤー対応を通じて、追加料金を支払ってでも商品を求める顧客がいることを再確認した
■今後の目標
- ホリデーシーズンでの売上回復を目指し、各国サイトでの広告・セール設定を開始する
- 低パフォーマンス商品を定期的に取り下げ、ストアの質を向上させる
- バイヤーへのダイレクトメール配信機能を活用し、リピート購入を促進する



送料設定の見直しや新たな販路の模索、eBayの機能を最大限活用するなど、できることを一つずつ実行していくことが重要ですね。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
なお、たかぎさんの「e-logセカンドシーズン」の過去回をご覧になりたい方は、以下の記事よりご確認ください。
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菊池 駿(きくち しゅん)
株式会社Awiiin 代表取締役・eBay物販輸出のツールBee運営者
- 芝浦工業大学 数学科 卒業
- 2014~2019年:5年間中学校数学教師として勤務
- 2018年:YouTubeチャンネル「eBayから始めよう by Awiiin」開設
※チャンネル登録者数”9,570人”(2025年9月時点) - 2020年:「株式会社Awiiin」設立
- 2024年:「埼玉を代表する企業100選」に選出
- 2025年:BigLife CEO Collection2025に選出










